中労委:君が代義務づけの条例 団交拒否は不当労働行為
毎日新聞 2014年10月30日 21時37分
教職員に君が代の起立斉唱を義務づける大阪市条例を巡り、中央労働委員会は30日、大阪教育合同労働組合が求めた団体交渉を市が拒否したのは、不当労働行為に当たると認定し、市に交渉に応じるよう命令した。橋下徹市長の就任以降、中労委が市の不当労働行為を認定したのは、全職員を対象にした政治・組合活動に関するアンケート実施に次いで2件目。
市立小・中学校に勤務する非常勤職員らが加盟する大阪教育合同労組は2012年3月、卒業式や入学式で、君が代の起立斉唱を強制しないよう団交を申し入れたが、市は「交渉事項ではない」などと応じなかった。
昨年11月、同様に不当労働行為を認めた府労委の命令を不服として市が再審査を申し立てていた。中労委は、団交の申し入れは、勤務労働条件や待遇に影響する交渉事項で、応じなかった市に「正当な理由はない」として再審査の申し立てを棄却した。【石川隆宣】
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