2013年6月18日火曜日

ブラジル 主要都市で大規模デモ、行政や警察への不満広がる W杯反対デモ全土に拡大

ロイター
ブラジル主要都市で大規模デモ、行政や警察への不満広がる
2013年 06月 18日 12:33 

[サンパウロ 17日 ロイター] - ブラジルの主要都市では17日、数万人の市民が劣悪な公共サービス、警察による暴力、政界の汚職に抗議してデモ行進を行った。今月初めにサンパウロで始まった小規模な抗議運動が各地に拡大し、勢いを増しつつある。

17日にはサンパウロ、リオデジャネイロ、ベロオリゾンテ、ブラジリアなどで道路が封鎖され、交通が遮断された。一連のデモは、主にソーシャルメディアを通じた呼び掛けで組織され、平和的でお祭りの雰囲気が漂うものが大半。ただ、ここ2週間で相次ぐデモに、ブラジルの景気低迷、高いインフレ率、暴力犯罪の急増に対する不安はさらに募っている。

デモは今月、サンパウロでバスや地下鉄料金の小幅な値上げに対する小規模な抗議運動として始まった。当初はデモ参加者が店を荒らしたり、地下鉄の駅やバスを破壊する行為に多くの中間層が冷たい目を向けていたが、警察がデモ鎮圧に強硬手段を用いたため、抗議運動は急速に支持を集め、拡大している。

こうしたなか、ブラジルでは、来年開催されるサッカーワールドカップのリハーサルを兼ねるコンフェデレーションズカップが週末に開幕した。ブラジル政府は2016年に同国で開催される夏のオリンピックと合わせ、一連の国際舞台で新興国としての存在感を示したい考えだ。

また今年7月には、ローマ法王フランシスコ1世が法王就任後初めての外遊で、カトリック教会の祭典「世界青年の日」が開催されるリオデジャネイロを訪れる予定で、ブラジル政府は200万人以上の訪問者を受け入れる準備を進めている。

デモ隊は、ブラジルの公共サービスが劣悪な状態にもかかわらず、新たなスタジアムの建設に多額の公的資金を注ぎ込んでいるとして、コンフェデレーションズカップをやり玉に挙げ、開幕試合が行われているスタジアムの外で警官と衝突した。

一連のデモは勢いを増しているものの、ルセフ大統領への支持が幅広く低下する様子は見られない。ただ、デモ拡大が浮き彫りにしているのは、ルセフ大統領やその後のブラジルの指導者が直面するとエコノミストが指摘する課題、増加する中間層の要求を満たす公共サービスの提供だ。

ユーラシア・グループの政治アナリスト、クリストファー・ガーマン氏はリポートで「成長率が一段と低下する環境で、有権者は公共サービス全般にますます不満を抱く可能性が高い」と指摘する。


Brazil sees largest protests in decades as unrest hits second week

HNK
ブラジル W杯反対デモ相次ぐ
6月17日 11時43分

ブラジルで開かれているサッカーのコンフェデレーションズカップの試合会場のすぐ近くで、来年のワールドカップ開催に向けたインフラ整備より福祉政策などに予算を振り向けるべきだと抗議するデモが相次いでいて、警察と衝突する事態も起きています。

ブラジルのリオデジャネイロで、16日、コンフェデレーションズカップのイタリア対メキシコの試合が行われていたスタジアムのすぐ近くで、来年のワールドカップ開催に反対するデモが行われました。
参加したおよそ600人の市民は、ワールドカップのためにスタジアムなどのインフラ整備に巨額の予算が投入されることに反対し、福祉や教育にもっと予算を振り向けるべきだと抗議していたところ、警察との衝突につながりました。警察官たちがゴム弾や催涙ガス弾を発射すると市民たちは逃げまどい、中には催涙ガスを吸い込んで病院に運ばれた女性もいました。ブラジルでは、物価上昇が続いていることへの不満がくすぶっていたところに、今月からサンパウロやリオデジャネイロでバスや地下鉄の運賃が引き上げられたことをきっかけにこうしたデモが各地で相次いでおり、コンフェデレーションズカップの大会運営に影響が出ることも懸念されています。


朝日新聞   2013年6月18日18時17分
ブラジル・リオで10万人デモ W杯反対、全土に拡大

【サンパウロ=岩田誠司】サッカーのコンフェデレーションズ杯を開催中のブラジルで17日夜、2014年のワールドカップ(W杯)ブラジル大会開催などに抗議するデモがあった。サンパウロで州庁舎の扉を群衆が破壊するなど、各地で混乱が広がった。

サンパウロでは午後5時から市中心部で始まったデモに続々と市民が参加。「W杯よりも教育や福祉の充実を」「バスの運賃値上げ反対」など、口々にスローガンを叫びながら、約6万3千人が市内全域を行進、深夜まで交通がまひした。地元テレビ局「グロボ」によると、リオデジャネイロでは約10万人がデモに参加し、一部が議会に火炎瓶を投げつけ車を燃やすなど暴徒化。首都ブラジリアでは国会議事堂の屋根に大勢の若者が上って気勢を上げる様子が放映された。

きっかけは、サンパウロで6月1日に始まった地下鉄とバスの運賃値上げだった。これに反対するデモが6月11日から3回あり、13日には参加者の一部が、地下鉄駅や銀行の窓やドアを壊すなど暴徒化。ゴム弾や催涙ガスを利用して鎮圧にあたった警察と衝突し、13日だけで100人以上がけがをし、200人以上が逮捕された。15日のコンフェデ杯開幕後は、各開催地で、スタジアム建設への多額の出費などに反対するデモが開かれている。






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