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政府、森担当相の答弁に不安=野党、秘密保護法で狙い撃ち
特定秘密保護法案をめぐり、同法案を担当する森雅子内閣府特命担当相の説明ぶりがおぼつかない。法案審議が始まる前から、発言の修正を繰り返し迫られ、政府内からは不安視する声も上がる。政府・与党は今月中旬に審議に入り、今国会で成立させたい意向だが、野党は森氏を「狙い撃ち」する構えで、答弁でもたつけば法案の成否も左右しそうだ。
法案は特定秘密を漏らした国家公務員らの罰則を強化する内容で、何が特定秘密に当たるかが最大の焦点。森氏は先月29日の記者会見で、環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する情報が特定秘密になるかを問われ、「なる可能性もある」と説明。だが、その日のうちに菅義偉官房長官が「(特定秘密には)入らないだろう」と打ち消し、内閣情報調査室も同日夜、「特定秘密の対象とならない」との文書を発表して追い打ちをかけた。
森氏は先月8日の会見でも、特定秘密の指定を監視するための「第三者機関の設置」に言及した。指定の妥当性を事後にチェックすることが念頭にあったとみられるが、やはり菅長官が同日中に「客観的な形で基準をつくりたいという心から言われたのだろう」と軌道修正した。
森氏の迷走は、プライドの高さからか「役人が用意した紙を読むのを嫌がる」(政府関係者)ためとみられている。首相周辺は「国会審議では相手の誘導に乗らずに答弁してほしい」と不安を隠さない。別の政府関係者は、日弁連が法案に反対していることを踏まえ、「弁護士でもある森氏は、弁護士仲間から不興を買いたくないのではないか」と、森氏の「迷い」が原因と指摘する。
秘密保護法案は今国会最大の対決法案となりつつあり、民主党幹部は「法案審議でのターゲットは森氏だ。答弁がぶれるようなら、そこが攻めどころになる」と手ぐすね引く。森氏は弁護士としての答弁能力や保守色の薄い言動が買われて担当閣僚に据えられたが、首相官邸の判断があだにもなりかねない。(2013/11/04-14:12)
担当大臣を擁護する気は全くないけど、
答弁する大臣個人の資質というよりは、
法律としての不安定さ、無理さ、に、
その原因があるのではないのか?
廃案しか道はない。
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