2017年1月8日日曜日

「慰安婦像」問題について日本メディアは「悪いのは韓国。日本の大使帰国はやむを得ない措置」という報道が目立つが、欧米ではこのルモンドのように「事の発端は稲田氏靖国参拝」という見方が主流。あと「『慰安婦』という性奴隷」という表現が普通。 / 「日本は誠実に私たちの義務を実行していく、その意味で10億円の拠出を既に行っています。次は韓国がしっかりと誠意を示して頂かなければならないと思っています」 ← 日本(加害者)は金は出した(が、閣僚は靖国参拝するし、韓国ヘイトは野放し)ので、韓国(被害者)は誠意を示せ、と言っているのだが・・・。 日本の誠意は金だけ? / 「日本人は少女像が日韓合意の精神に反していると主張することができるが、韓国人もまた最近の稲田朋美防衛大臣の靖国参拝は日本が軍国時代の罪を認めていない証拠とすることができよう」(NYTimes)  / 安倍首相の「10億円を拠出した」発言に韓国政界から批判 ; 「直ちに返し、交渉の無効を宣言すべき」 「優先されるのは10億円ではなく、誠意のある謝罪と反省」  



(全文転載させて戴きました)
2017.01.08
ル・モンドの記事から

「ルモンド」1月6日は慰安婦問題について短いニュースを報じた。
海外ではこの問題は通常はこういう語り口で報じられているのである。

「慰安婦」で日本政府はソウルの駐韓大使を召還。

日本は釜山領事館前への帝国軍の性奴隷(des esclaves sexuelles de l’armée impériale)を記憶する像の設置に抗議する意向である。

日本は1月6日金曜日に釜山の領事館前に12月に日本帝国軍の性奴隷(いわゆる「慰安婦」)を記憶する像が設置されたことに抗議して大使を一時的に召還すると発表した。

この問題は日韓関係に長年にわたって毒してきた。韓国人たちの多数はこれを1910年から45年にかけての植民地支配時代に日本によって犯された権力濫用と暴力のシンボルと見なしているからである。

歴史家たちの多くは最大で20万人の女性たち(多くは韓国人、その他に中国人、インドネシア人,その他のアジア諸国民を含む)が帝国軍の売春宿に強制的に徴募された(ont été enrôlées de force dans les bordels de l’armée impériale)とみている。

「日本と韓国は2015年に締結された協定が慰安婦問題について決定的かつ不可逆的に解決したと認めている。これにもかかわらず像が設置されたことは両国関係にとって遺憾な結果である」と日本政府のスポークスマンである菅義偉は述べた。

長嶺安政大使の召還に加えて、菅氏は釜山総領事も一時的に召還し、経済についてのハイレベルの会議も延期し、二国間為替についての新協定についての折衝も中止することとした。日本側は像の撤去を求めている。

ソウルは外務省スポークスマンCho June-Hyuckを通じて、日本政府の決定を「きわめて遺憾」なものとした上で、韓国政府は引続き「韓国と日本の相互の信頼関係を追求してゆく」と述べた。

両国は「決定的かつ不可逆的な」協定に合意し、それに則って、日本は「誠実な遺憾の意」を表紙、10億円の損害賠償を生存者の支援のための基金に供与した。

像は12月28日に釜山の南港市街に韓国の活動家によって設置されたが、これはソウルの日本大使館前に建てられた像のコピーである。いったんは撤去されたが、釜山の地方自治体が決定を撤回したために、活動家たちは再びこれを設置した。

この決定撤回は12月29日の日本の稲田朋美防衛相の靖国神社参拝を承けてなされた。靖国神社は日本の戦争犯罪者を祀った神社である。このふるまいは韓国、中国からは挑発とみなされた。

ソウルの像は肩に小鳥がとまったブロンズの少女の座像であり、韓国内ではよく知られたものである。日本は2015年の協定調印後にこれが撤去されるべきものだと考えているが、ソウルはその可能性を検討すると言うに止めている。以来一年活動家たちはその撤去を阻止するために24時間体制で監視している。

韓国内には同じ像が20以上あり、米国やカナダなど他の国にも10ほどの像が設置されている。










0 件のコメント: