2017年1月5日木曜日

築地マグロ初セリ、高値の陰でにじむ消費減退 (日本経済新聞) ; 高騰したのは最高値の1匹だけ 右肩上がりでなくなったマグロ消費


 ・・・しかし他のマグロに目を向けると、不漁で国産の入荷量は2016年のほぼ半分だった。にもかかわらず、卸値は軒並み安く、消費減少を反映した結果となった。

■高騰したのは最高値の1匹だけ

 (略)

 ところが高騰したのは最高値の1匹だけ。・・・

 (略)

  築地のマグロ初セリに初めて参戦した元気寿司も売上高、来店客数(いずれも既存店ベース)が16年11月から2カ月連続で前年実績を割り込んだ。築地すし好も16年の初めのうちは売り上げが好調だったが、4月から伸び悩んだ。成田社長はクロマグロ消費が企業の接待需要などの影響を大きく受けるとしたうえで「熊本地震を機に自粛ムードが広がった。消費者心理も弱い」ともらす。最高値を除くクロマグロが割安となったのも「不景気の表れです」と懸念する。

 初セリの価格動向は景気の先行きを占ううえでも注目を集めるが、今年の高値が意味するのは先行きの景気の腰の強さではない。すし店業界のマグロ消費を底上げしたいという思惑がにじみ出た結果とみるべきなのだろう。



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