告白~満蒙開拓団の女たち~8月5日
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『朝日新聞』2017-08-19
満蒙・・・隠された事実
追悼の8月。1年にひと月、せめて8月ぐらいは戦争に関する番組を見て、生の声から学びたい。今年はそうした中で5日放送のETV特集「告白〜満蒙開拓団の女たち〜」が最も考えさせられた。
番組は当事者とその家族の証言で淡々と伝える。1945年8月、中国東北部・旧満州にソ連軍が侵攻し日本の関東軍の主力はいち早く撤退。残された日本の開拓団は略奪や強姦にさらされ、48もの開拓団が集団自決した。そんな中で岐阜の黒川開拓団は、若い女性にソ連軍の性の相手をさせて生き延びる道を採る。接待、と呼ばれたそれは10〜20代の未婚女性が務めた。17歳だった女性は鉄砲を背負った兵隊に押し倒され「お母さんお母さん」と泣くだけだったという。しかし引き揚げ後、その事実は黙殺され、接待を務めた女性たちは差別を受け、村を追われ、慰霊碑に事実は記されなかった。
生きるために仕方なかった、村人全員が当事者で、被害者だという。しかし、女性たちの悔しさを思うと怒りが沸く。特に自国民を捨てた関東軍、国策として移入させながら何
ら保障しなかった国へは、憤りしかない。戦争とは愚かさの限り。番組は長年隠されてきた、その実態を知らせた。そこから私たちは真実を見極め、後世に伝えるのが役目だと痛
感する。
(ライター・和田静香)
「告白~満蒙開拓団の女たち」(動画60分)無政府状態の満洲、開拓団の命を守るためソ連兵の生贄にされた未婚の女性達。高齢になった彼女達の“遺言”。#二日市保養所 #東京ブラックホール pic.twitter.com/XwKmRNQyZI https://t.co/5XroNFo9xU— ZIPANGALAPAGOS (@invisible_jp) 2017年8月21日
ETV特集『告白 ~満蒙開拓団の女たち』をみた。— 希 nozomi (@nozomi_ski) 2017年8月11日
終戦後、中国に取り残された開拓団の全滅を防ぐためにソ連兵に差し出された体験を語り始めた女性たち。「接待というから酒かと思ったら布団が…」
口を開くまでに70年を要している。この理不尽さ。国や人種を問わず向き合うべきだ。 pic.twitter.com/yGQNKlDS2i
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"現地の暴民による襲撃、ソ連兵による強姦や略奪から集団を守り、食料を分け与えてもらう代わりに、ソ連軍将校らに結婚前の乙女たちを「性接待役」として差し出した"→ソ連兵の「性接待」を命じられた乙女たちの、70年後の告白 https://t.co/NPZWeqv2IM— Yumiko Yamaguchi (@clione) 2017年8月23日
あの地獄を忘れられない…満州で「性接待」を命じられた女たちの嘆き (平井美帆)https://t.co/mMPPSNAGL1 #現代ビジネス— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2017年8月23日
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