2014年10月19日日曜日

証拠品窃盗 何のための改革だったのか 大阪府警「恥ずかしい」 (産経) ← また大阪!

産経 2014.10.18 14:26
証拠品窃盗 何のための改革だったのか 大阪府警「恥ずかしい」 

 18日発覚した大阪府警曽根崎署の窃盗事件は、今春新設されたばかりの証拠品係の巡査長が証拠品の現金に手をつけていた。過去3年間、証拠品の紛失や捏造が相次ぎ、府警を挙げて適正な管理に努める中で起きており、府警幹部は「恥ずかしい。言語道断だ」と怒りをあらわにした。

 府警の証拠品の取り扱いをめぐっては、平成24年3月、福島署の警部=当時=が強盗強姦事件で押収したたばこの吸い殻が紛失しているのに気づき、無関係の吸い殻を捏造していた不祥事が発覚。25年6月には堺署で薬物事件の証拠品として保管中だった注射器がないことに気づいた警部補=当時=が、無関係の注射器を代用していたことが分かり、大きな問題となった。

 証拠品の適正な管理をめざし、府警は全署で総点検を実施。さらに今年4月、刑事課など各課で管理していた手法を改め、総務課に新設した証拠品係で一括管理する体制を整えていた。

 この「改革の象徴」ともいえる証拠品係に、今回の不祥事を起こした巡査長は所属していた。「高い倫理観を持って働いていたはずだった」。ある府警幹部はショックを隠さない。

 再発防止に向け、府警は証拠品の現金を保管する袋を密閉するなど新たな対策を検討する。しかし、どれだけ改革を重ねても、新たな制度を運用するのは一人ひとりの警察官。別の府警幹部は「不祥事の防止は個人の資質に頼る部分も大きい。普段から倫理観を高める努力を続けていくしかない」と本音をもらした。

 府警では証拠品係の新設後も、過去の不祥事が次々と明らかになっている。

 5月には、池田署で保管していた20年に起きた性犯罪事件の遺留物の紛失に気づいた男性警部補が、無関係の代用品を証拠として扱っていたことが判明。7月には、50代の男性警部補が8~24年にかけて、担当した事件の捜査書類など計3千点以上を自宅に隠し持っていたことが発覚した。



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