「小1で大学断念」を変えるため総力挙げる沖縄の人々(湯浅誠) - Y!ニュース https://t.co/734q3KOJam— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年9月11日
「親の責任」で済まさない
子どもの貧困率が29.9%と、全国平均(16.3%)の2倍近い沖縄県。
とりわけ衝撃的だったのは、子が小学校1年の段階で、貧困層の親の28%が大学進学を断念していると答えたアンケート結果だ。
小学1年と言えば、文字通り教育課程の入口に立ったところだ。
どう転ぶか、まったくわからない。
その時点で、すでに親が断念してしまっているとしたら、その影響は家庭内の会話等を通じて、子どもに何かを伝えていくだろう。
それは「人生の選択肢を広げる」という教育の目的に、根本から疑問を投げかけるような事態だ。
「子どもの貧困は親の責任」とよく言われる。
その通りだろう。
その上で「親の責任」と言っていれば子の状態が自動的に改善するわけではないのも事実。
そもそもすべてが親の責任なら、出産費助成も、乳幼児健診も、保育園も、義務教育も、不要となってしまう。健康管理も教育もすべて親の責任でしょ、と。
「親に恵まれなければアウト」で済ませないために、幼稚園・保育園があり、小中学校の公教育があり、児童相談所があり、青少年育成をうたった地域のさまざまな取組みがある。
近年、そこに子どもの貧困対策が加わった。
そして、逃げずに向き合う人々および自治体が増えている。
その人たちは「親の責任だろう」では済まさない。
また「誰の責任か」という入口の議論で止まらない。
それが実践家の態度だから。
沖縄で、そんな人々の取組を見てきた。
(略)
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