2024年5月10日金曜日

これが「報道の自由度ランキング」70位の実態ですか? ⇒ 今日の小池百合子都知事会見は、都庁クラブの記者がいずれも、「衆院東京15区で小池氏が全面支援した乙武氏の惨敗」についての質問を一切せず、ひどすぎる会見内容でした。私は3週連続で質問さえてもらえず、小池知事と、彼女を擁護する「喜び組」記者たちの無責任さに強い憤りを覚えました。私が過去に参加してきた会見で、こんなに緩く、記者が記者の仕事を怠って、むしろ権力者のアシストをしているものは記憶にありません。こんな質疑をしている大手メディア各社に報道機関を名乗る資格はないと思います。— Toshi Ogata (尾形 聡彦)  

 


〈全文〉

 今日の小池百合子都知事会見は、都庁クラブの記者がいずれも、「衆院東京15区で小池氏が全面支援した乙武氏の惨敗」についての質問を一切せず、ひどすぎる会見内容でした。私は3週連続で質問さえてもらえず、小池知事と、彼女を擁護する「喜び組」記者たちの無責任さに強い憤りを覚えました。私が過去に参加してきた会見で、こんなに緩く、記者が記者の仕事を怠って、むしろ権力者のアシストをしているものは記憶にありません。こんな質疑をしている大手メディア各社に報道機関を名乗る資格はないと思います。

約43分の会見中、小池氏は26分余を冒頭発言の宣伝に費やし、記者クラブの質問は16分余で、そもそも、会見そのものがほとんど小池氏のPR会でした。こんな知事会見は見たことがありません。会見を主催している記者クラブが、知事のPR会を許しているのです。幹事社に聞くと、こうした会見に、会員社から改善を求める声すら出ていないとのこと。朝日、日経、毎日、読売ら大手紙は、現場のキャップや記事を受けるデスクを含めて、相当劣化していると言わざる得ません。これのどこが権力チェックなのでしょうか。この問題に声を上げない都庁クラブの記者たちは、ほとんど都庁の広報課員と同じです。

今日は、4/28の衆院東京15区の補選で、小池氏が推した乙武氏の大惨敗以来、初めての都知事会見でした。なのに、選挙の敗北を問う質問は一切ありませんでした。各社の記者やキャップはどうやって今日記事を書くのか、デスクはそれを怒らないのでしょうか。メディアの基本がまるでできていないと感じます。4/19、4/26の会見では多くの都庁クラブ記者が、15区での選挙妨害のことばかり聞き、小池氏をアシストしていました。なのに今日は、敗北については一問も聞かずじまい。これでは記者ではなく、小池氏を取り巻く「喜び組」でしかないと思います。

朝日の記者が今日聞いた質問は、東京都の婚活アプリについてでした。正直、力が抜けました。目の前に、衆院補選で擁立した候補が惨敗し、自らも3選を狙う小池都知事がいるのに、聞きたいことは婚活アプリなのでしょうか。朝日新聞の購読者はその質問をどう思うでしょうか。あまりにも残念です。

私は今回もずっと手を挙げていましたが、指されることはなく、小池氏は一方的に会見を終了しました。



0 件のコメント: