琉球新報
知事の辺野古承認に抗議し意見書 那覇市議会、賛成多数で可決
2014年1月6日
那覇市議会(安慶田光男議長)は6日、臨時会を開き、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で仲井真弘多知事が埋め立て申請を承認したことについて抗議する意見書を賛成多数で可決した。知事の埋め立て承認で県内の議会が意見書を出すのは初めて。
意見書では安倍晋三首相の発言は「担保力のない口約束にすぎない」とし、仲井真知事の「140万県民を代表して感謝する」との発言に対して「県民の落胆は計り知れない」と批判した。知事への抗議と同時に、政府に対して辺野古移設断念を含めた基地負担軽減策を早急に実行するよう要請することも求めている。意見書は仲井真知事と安倍首相に送られる。
自民・無所属・改革の会から「口約束でなく内閣総理大臣の言葉は重い」などの理由で反対討論があり、計5人が反対票を投じた。【琉球新報電子版】
沖縄タイムス
自民、那覇市議団の処分検討へ 知事承認抗議で
2014年1月7日 12:49
自民党県連は7日の議員総会で、那覇市議会が6日に可決した仲井真弘多知事の埋め立て承認に抗議する意見書に賛成した県連所属市議団の処分を検討する方針を確認した。8日にも県連の役員会を開き、市議団の処分を協議する党紀委員会を開催するかどうか話し合う。
議員総会では、那覇市議会の意見書が辺野古移設を容認する県連の方針に反する内容であることや、安倍晋三首相が知事に米軍基地負担軽減の意欲を伝えたことを「一連の発言は、閣議決定でもなく担保力もないもので、口約束にすぎない」と批判していることを問題視する意見が相次いだという。
県連所属市議で意見書に賛成したのは、市議会会派「新風会」の8人と「自由民主党」の4人。
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