2014年1月8日水曜日

韓国:「親日」批判の歴史教科書 採用撤回の高校相次ぐ (毎日新聞)

毎日新聞
韓国:「親日」批判の歴史教科書 採用撤回の高校相次ぐ
毎日新聞 2014年01月07日 21時21分

 【ソウル澤田克己】韓国で、日本の植民地支配を美化したとして「親日」などと批判された韓国史の高校教科書について、学校側がいったん採択を決めた後に抗議が殺到し、撤回に追い込まれるケースが続出している。「最後の1校」とみられていた高校も7日、教科書採択を再検討することを決めた。

 この教科書は、植民地支配や独裁政権を単純な悪と見なすのではなく、当時の時代背景も考えるべきだというニューライト(新保守派)の大学教授らが執筆。植民地支配の功罪や、朴槿恵(パククネ)大統領の父である朴正熙(パクチョンヒ)元大統領による独裁政治に理解を示すととられる表現が問題視され、左派からの猛攻撃を受けた。

 韓国メディアによると、大幅な修正を経て昨年12月に最終的に検定を通過し、約20校が採択を決めた。だが、左派系市民団体や保護者が学校前で抗議運動を展開するなどして猛反発。一方で朴政権は、採択を撤回した学校に教育省職員を派遣し、「不当な外圧」がなかったか調査を始めるという騒ぎになった。

 韓国では、各学年への科目配分は学校に任されている。韓国史は1年生で習うことが多いが、騒動に巻き込まれるのを嫌い、今年3月からの新学期では教えないことにした高校も出ているという。

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