東京新聞
放射線量下がらず 那須塩原5カ所 県、追加除染も検討
2014年9月13日
県は、東京電力福島第一原発事故を受け、昨年度までに除染した県有施設七十カ所の平均空間放射線量を公表した。前回三月の調査と比べて全体的に低下傾向にあるが、国が目安とする〇・二三マイクロシーベルトか、それを超える数値を那須塩原市内の五カ所で計測。県は追加除染を検討するとしている。
モニタリングは八月中に各地で測定した。〇・二三マイクロシーベルト以上を計測した施設は、畜産酪農研究センター(〇・二四マイクロシーベルト)、県営埼玉(さきたま)住宅(〇・二八~〇・三〇マイクロシーベルト)、余笹川赤沼せせらぎ公園(〇・二三マイクロシーベルト)、箒(ほうき)川和田山河川公園(〇・二三マイクロシーベルト)、熊川ポケットパーク(〇・二六マイクロシーベルト)。
この五カ所とは別に、前回調査時より線量が上がった地点は二十三カ所に上った。県によると、三月調査では大雪の影響で、県北地域を中心に線量が低く出る傾向があったためとしている。
各施設の放射線量は県のホームページで公開しており、県は引き続きモニタリングを行う。
(藤原哲也)
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