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非正規労働者の割合35.2%で過去最高
2月19日 17時44分
パートや派遣社員などの非正規労働者が労働者全体に占める割合は、去年1年間の平均で35.2%となり、前の年を僅かに上回って、統計を取り始めた平成14年以降で最も高くなりました。
総務省の労働力調査によりますと、正規の労働者の数は去年1年間の平均で3340万人で、前の年より12万人減った一方、パートや派遣社員などの非正規労働者の数は1813万人で、2万人増えました。
この結果、労働者全体に占める非正規労働者の割合は、去年1年間の平均で35.2%となり、前の年を0.1ポイント上回って、統計を取り始めた平成14年以降で最も高くなりました。
男女別の非正規労働者の数は、男性が566万人で、前の年より5万人減ったのに対し、女性が1247万人で、6万人増えています。
今回の結果について、総務省は「少子化の影響で正規の労働者として働く若い人が減る一方、医療や福祉の分野で女性が非正規労働者として働くケースが増えたことが、非正規労働者の割合を押し上げる要因となった」としています。
労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果
(タイトル)
第1 雇用者(正規・非正規の職員・従業員別の動向など)
1 正規の職員・従業員は12万人減少,非正規の職員・従業員は2万人増加
2 非正規の職員・従業員の割合は35.2%
3 パート・アルバイトは1241万人と12万人増加
4 35~54歳女性のパート・アルバイトは8万人増加
5 非正規の職員・従業員の割合は55歳以上で51.4%
6 女性の非正規の職員・従業員の割合は最も低い25~34歳でも約4割
7 週35時間以上働いた非正規の職員・従業員は702万人
8 週 35 時間以上働いた非正規の職員・従業員の女性の年間収入は100~199万円が全体の5割超
第2 完全失業者(失業期間別の動向など)
1 失業期間が1年以上の完全失業者は107万人
2 15~24歳で高卒等の完全失業率は11.7%
3 正規の職員・従業員の仕事を探している完全失業者は156万人
4 「希望する種類・内容の仕事がない」とする完全失業者は81万人
5 「人員整理・勧奨退職のため」に離職した完全失業者は7万人減少
6 前職が正規の職員・従業員の完全失業者は58万人
7 前職が「製造業」の完全失業者は20万人
第3 非労働力人口(就業希望の有無別の動向など)
1 非労働力人口のうち就業非希望者は79万人増加,うち65歳以上は74万人増加
2 「今の景気や季節では仕事がありそうにない」ため求職活動をしていなかった者は7万人減少
3 「適当な仕事がありそうにない」ため求職活動をしていなかった者のうち,過去1年間に求職活動をしたことがある者は37万人
第4 就業異動の状況
1 過去1年間の離職経験者のうち完全失業者は126万人
2 転職者比率は4.6%
第5 若年層(15~34歳)の非正規の職員・従業員及びその希望者
1 「若年層のパート・アルバイト及びその希望者」は180万人
2 「若年層の非正規の職員・従業員及びその希望者」は309万人
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