今週月曜日(9月7日)「日経新聞」夕刊文化欄の「こころの玉手箱」というコラムに、女優佐久間良子さんが24歳で初めて主役を演じた「五番町夕霧楼」(水上勉原作)の思い出を書いておられた。
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水上さん作品によ出てくる若狭の寒村から京都の五番町の遊郭に売られた主人公の哀しい物語が、後に金閣寺(作品では寺の名を変えてある)に放火をすることになる若い僧侶との出会いというエピソードを絡ませて展開する物語。
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たまたま過日、京都の北野天満宮参詣と秀吉の御土居見学に行った帰途、五番町と思わしき辺りに立ち寄っていたので、そのときの様子を・・・。
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かの平安京大極殿跡の北であるが、今回は北野さんからの帰りなので千本通り(旧朱雀大路)を南下。しかし、むかしこの辺りは遊郭であったという気配は全くない。
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代りに、あったのが下の写真のもの。
哀しき女の街は、どうやら哀しき男の街になったのか・・・。
しかし、哀しき女の街であったその昔でさえ、低賃金労働者や虐げられた男たちが徘徊する哀しき男の街であったのだろう。
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映画館に向って右折(北)し、振り返った風景(北から南側を見る)。
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珍しき被写体もないまま、そこから南下すると・・・、そこに京町屋ふうの家が。
有名なすっぽん料理の「大市」。創業元禄年間(330年)、現在は第17第目の当主。
志賀直哉「暗夜行路」、川端康成「古都」などの小説にもでているらしい。
ちなみに、この「大市」のあるのは六番町。
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五番町夕霧楼 [DVD]
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「★歴史的建造物インデックス」 「★京都インデックス」をご参照下さい。
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