2012年8月18日土曜日

経産省、「ない」と言っていた秘密会議(勉強会)の議事録、実は「あった」。 組織的隠蔽ではない、という。ハァ~。

東京新聞
非公開勉強会 議事メモ 一転「存在」   
2012年8月18日 朝刊
 内閣府原子力委員会の小委員会に電力会社など核燃料サイクルの推進側だけを集め非公式の「勉強会」を開いていた問題で、出席した経済産業省資源エネルギー庁の係長らが存在そのものを否定していた会合の議事メモが実際にはあったことが十七日、明らかになった。
 この推進派の「秘密会議」と批判された問題を調査していた内閣府の検証チームは、議事メモを提出するよう再三要請していた。
 経産省とエネ庁の合同チームの調べでは、エネ庁の係長三人は、昨年十一月~今年二月に開かれた計七回の勉強会に出席し、発言者や発言内容を記録した議事メモを作成。
 課員に電子メールを送り情報共有するなどしていたが、エネ庁は検証チームの調査に「勉強会の議事メモは見つかっていない」と回答していた。その後も検証チームから電話確認を受けたが、存在を否定していた。
 しかし、報告書が出た後の八月七日になって枝野幸男経産相が再調査を指示したところ、十七日になって一転提出に応じた。
 係長は「個人文書なので調査対象ではないと思っていた」「作成したことを失念していた」と説明している。
 枝野氏は同日の記者会見で「組織的な隠蔽(いんぺい)ではない」と釈明した。


読売新聞
経産省存在否定の勉強会議事メモ、一転して発見
 内閣府原子力委員会の小委員会が電力会社など原発推進側だけ集めた勉強会を開き、核燃料サイクルに関する公表前資料を配布していた問題で、枝野経済産業相は17日、経産省が存在を否定していた議事メモが一転して見つかった、と発表した。
 勉強会に参加していた同省資源エネルギー庁の係長3人が作成し、関係者で共有していたという。内閣府の開示要請に不十分な対応をしてきた経産省の姿勢が改めて問われそうだ。
 見つかったのは計7回分の勉強会の議事メモ。さらに職員2人が部分的な手書きメモを持っていた。同省によると、メモの内容から勉強会の議事で新事実はなかったとしている
 枝野経産相は、〈1〉メモ作成者が提出の必要な行政文書ではなく、個人文書に過ぎないと認識していた〈2〉電子メールで文書を受けとった職員も忘れていた――などの理由をあげ、「組織的隠蔽ではなかった」と強調、関係者は処分しない方針。
(2012年8月17日20時58分  読売新聞)


NHKニュース
非公開の勉強会 議事メモが存在
8月17日 16時32分
国の核燃料サイクル政策の見直しを巡り、原子力委員会が報告書の原案を原子力を推進する関係者に事前に非公開の勉強会で配っていた問題で、これまでないとされていた勉強会のやり取りを記録したメモが作られていたことが分かりました。
勉強会を巡ってはすでに内閣府の検証チームが調査結果をまとめており、枝野経済産業大臣は記者会見で、「今回初めて確認されたことは大変遺憾だ」と述べました。
この問題で内閣府の検証チームは、今月6日、「勉強会には核燃料サイクル政策の見直しの議論に影響を及ぼそうという意図があった」などとする調査結果をまとめています。
この調査を巡り、これまで原子力委員会などは議事録やメモは、作成していないとしていましたが、枝野経済産業大臣の指示を受けて、経済産業省が調べたところ、勉強会に出席した経済産業省の3人の係長が個人的にやりとりを記録したメモを作成していたことが分かったということです。
メモは合わせて7回分で、調べに対し係長らは、「個人のメモまで調査対象とは思っていなかった」などと答えているということで、経済産業省は認識不足と不注意が重なった結果で、意図的な隠ぺいではないとしています。
今回見つかったメモは内閣府に提出され、経済産業省は、検証チームの調査結果に影響を及ぼす内容ではなかったとしていますが、枝野大臣は、「検証チームの調査で確認できなかったメモが今回初めて確認されたことは大変遺憾だ」と述べました。
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これでも「公僕」か。
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