2012年12月29日土曜日

「なぜ子どもたちだけでも避難させなかったのか。賠償で簡単に済む問題ではない」(飯舘村長泥行政区の鴫原良友区長)

福島民友
「高線量で精神的苦痛」 長泥住民申し立てで審問
 飯舘村長泥地区の住民が7月、政府の原子力損害賠償紛争解決センターに損害賠償の和解仲介を求めた集団申し立てで、同センターの仲介委員が申立人の意見を聞く現地審問が27日、福島市で行われた。審問後、会見した長泥行政区の鴫原良友区長は「(仲介委員は)高線量下で生活していた、われわれの気持ちを理解するべきだ」と訴えた。
 審問は非公開で行われた。住民を支援する原発被災者弁護団によると、申立人14人が審問に臨み、震災前に同地区で行われていた新年会や盆踊りなどの写真を示しながら故郷への思いを主張したという。鴫原区長は会見で「なぜ子どもたちだけでも避難させなかったのか。賠償で簡単に済む問題ではない」と述べた。
(2012年12月28日 福島民友ニュース)

0 件のコメント: