キヤノン:非正規労組と和解 組合員2人を関連会社で雇用
毎日新聞 2012年12月21日 20時36分(最終更新 12月22日 00時55分)
キヤノン(本社・東京都大田区)の宇都宮工場での偽装請負を告発、正社員雇用などを求めていた期間労働者で作る「キヤノン非正規労働者組合」(阿久津真一委員長)とキヤノンが20日、組合員2人を関連会社で正社員として雇用することなどで和解した。偽装請負などの違法行為が認定された上で労働者が働いていた派遣先や関連会社で正社員となるのは極めて異例。
阿久津委員長は「違法な実態があっても企業の責任を問わず、非正規の権利をないがしろにする判決が相次ぐ中で、大きな成果だ」といい、キヤノンは「争いが長期化するのはお互いにとって無益であることから和解した」と話している。
阿久津委員長らは、00年ごろから、請負労働などで同工場で働いてきた。実際にはキヤノンの指揮命令を受けていた偽装請負だと告発。国会でも取り上げられ、07年には栃木労働局が偽装請負だとして是正を指導した。有期雇用で直接雇用されたが、雇い止めされた。労組は「不誠実団交や不当な解雇があった」として5人が東京都労働委員会へ救済を申し立て、東京地裁にも提訴した。今回都労委で、5人のうち2人がキヤノンの関連会社が正社員として雇用、3人は金銭解決で和解した。【東海林智】
「非正規労働者でも組合を作り不屈に闘えば大企業の横暴をはね返すことができる。今回の勝利解決が、多くの労働者を勇気づけ、さらに高い水準の勝利、すべての争議の勝利につながってゆくことを切に願う」キャノン偽装請負争議の労組・弁護団・原告団声明の最後の一文。泣けるなぁ
— 塩見卓也さん (@roubenshiomi) 12月 21, 2012
先程MLに、キヤノン偽装請負・雇止め解雇争議が、東京都労働委員会での不当労働行為救済命令申立手続内にて、キャノン関連会社が2名正社員雇用とする勝利和解で解決したとの報告が流れてきた。本当に素晴らしい。厳しい闘いを闘い抜いた当該、労組、弁護団に敬意。
— 塩見卓也さん (@roubenshiomi) 12月 21, 2012
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