2012年12月30日日曜日

日銀白川総裁 ヘベレケになった夜 独立性もヘチマもない日銀はもう死んだ!

ネタりか
日銀 白川総裁 ヘベレケになった夜
2012/12/29 7:00

「いやあ、驚きましたよ。あんな姿を見たのは初めてだって、同席した記者が言っていました」――。大手メディアの経済部記者が目を丸くしてこう言った。先週、白川方明総裁(63)と日銀クラブ記者らの懇親会が開かれたのだが、この席で白川総裁、かなり“乱れた”というのである。

「年末の慰労を兼ねてもうけられた席で、このような懇親会が開かれたこと自体オフレコです。それが漏れてきたのは、いつも穏やかな白川総裁が、この日はまるで別人だったというのです。次から次に酒をあおる。しまいには目も据わって、ぐでんぐでん。酩酊に近い状態だったというから、耳を疑いました。相当まいっているのでしょうね」(前出の記者)

 悪酔いの原因は、言うまでもなく安倍首相だ。デフレ政策を続ける日銀に金融緩和を迫る安倍は衆院選後、周囲に「(白川総裁は)早く辞めてくれないかな」と漏らしたという。その安倍を白川総裁は18日に訪ねている。「あいさつに伺っただけ」(白川総裁)と説明したが、実際は、19~20日の金融政策決定会合で追加緩和とインフレターゲット導入に踏み込むよう、安倍からきつくクギを刺されたというのが真相だ。

「安倍首相はさらに、20日の決定会合の朝にも白川総裁に電話で念を押しています。白川総裁は午後、追加金融緩和10兆円に加え、2%のインフレターゲット導入について、1月の会合で検討するとし、事実上、受け入れることを表明しました。完全に白旗ですが、白川総裁にはさらに屈辱的なことがあった。この日、安倍さんは自民党本部で行われた会合のあいさつで、『けさ、白川日銀総裁から電話をいただいた。決定会合の結果を含めて報告いただいた』と口を滑らせたのです。日銀はメンツ丸つぶれです」(政界事情通)

 安倍は日銀法を改正し、総裁の解任権を握ることも辞さない構えだ。来年4月に任期が切れる白川総裁は、後任に日銀プロパーを考えていたが、もうそれどころではなくなってしまった。

 東大卒の白川総裁にしてみれば「成蹊大の安倍に何がわかるか!」という思いだろう。ヘベレケになるまで酒をガブ飲みしたのも無理はないが、自分の情けなさを酒で紛らわされても困る。抗議の辞任くらいすればいいのに……。


ゲンダイネット
独立性もヘチマもない日銀はもう死んだ!
2012年12月21日 掲載

安倍の脅しにアッサリ白旗
<追加金融緩和もインフル目標も丸のみ>

 日銀が安倍“政権”に早くも完全白旗だ。ロコツなインフレ政策を迫る安倍に対し、20日の金融政策決定会合で、10兆円の追加金融緩和を全員一致で決めたうえ、安倍が掲げる2%の物価についても事実上、導入を決めたのだ。つまり、“アベノミクス”の丸のみ。中央銀行の独立性とか何とか言っていたが、かつての御殿女中に逆戻りだ。

 日銀は当面の物価安定の「めど」として1%の上昇率を目指してきた。これに対して安倍は「めどはあいまい」と批判。2%の物価上昇を「目標にさせる」と公言してきた。ロコツな政治介入に、日銀の白川総裁も最初は抵抗。先月の決定会合後には「中央銀行の独立性を尊重してほしい」と言っていたものだ。2%のインフレ目標についても「国民が望むのは単に物価が上昇する状態ではない」と反論した。ところが、自民党が大勝すると、自ら安倍のところにアイサツに出向き、20日の決定会合ではあっさり屈したわけである。独立性もへったくれもない。

「衆院選前までは、〈安倍ごときに好き勝手言わせて何事だ〉とカンカンの日銀OBもいて、だから白川総裁も抵抗を続けていました。ところが、自公で3分の2を取ってしまった。政府の関与を強める日銀法改正も現実になった。それで一気に日銀内では〈もうゼロ回答は許されない〉という空気が流れたのです。法改正で総裁以下の人事にまで口を挟まれることを恐れ、とりあえず恭順の意を示すことにした。いかにも官僚的な組織防衛です」(日銀事情通)

 この裏には、来年4月の総裁人事も絡む。日銀総裁は国会同意人事で、衆参それぞれの承認が必要だ。参院の自公は102議席で過半数には16議席足りないが、甘かった。参院を見回せば、金融緩和で足並みをそろえる政党がズラリだ。日銀はこれにビビったらしい。

<次期総裁は岩田一政氏で決まり?>

「日銀法改正に前向きなみんなの党(11議席)、日本維新の会(3議席)と国民新党(3議席)を合わせれば過半数に達するのです。白川総裁がいくら抵抗したところで、安倍さんの思惑通り、積極緩和論者が新総裁になるのでしょう。日本経済研究センター理事長の岩田一政氏が最有力候補とみられていて、白川総裁も諦めた。せめて、副総裁はこっちで決めさせてくれ、ということでしょう」(霞が関関係者)

 完全に外堀を埋められた白川総裁は、20日の会見で「柔軟に金融政策を運営する枠組みであるという理解が深まれば、めどか目標か、という議論は意味がなくなる」とゴニョゴニョ言い訳していた。

 インフレ目標については「来年1月の次回会合で結論を出す」とゴマカしたが、時間稼ぎに過ぎない。

「まったく情けないですね。そもそも安倍政権はまだ発足していない。“非公式な打診”だけで右往左往する日銀は、自ら独立性を放棄しているとしか言いようがない。国民のために金融政策を立てる中央銀行の責務を果たしているとは、とても思えません。あまりにも事なかれ主義、国民をバカにしています」(同志社大教授・浜矩子氏=国際経済学)

 庶民はハイパーインフレを覚悟して、生活防衛を始めた方がいい。

0 件のコメント: