横浜美術館 コレクション展(常設展)2015年度第3期(11月3日~2016年4月3日) 「抽象と構成」 「神話とヌード」 「無名都市」(中平卓馬の写真展示) : 太田聴雨《飛天》 諏訪敦《Stereotype Japanese 08 Design》 鏑木清方《遊女》
について紹介したが、
「村上隆スーパーフラット・コレクション」展
に言った際、再度、このコレクション展を観たので、上記記事で触れた作品以外を以下にみてみる。
ギュスターヴ・モロー(1826-2898) 《岩の上の女神》
洞窟の岩にもたれる美しい半裸の女神。胸に手を置き、誘うような視線を投げかける。その耳元では緑の大蛇が何かをささやき、頭上には妖しい鳥が舞う。モローは聖書や神話に主題を求めながらも、自分の想像力に従い自由に制作したという。サロメは画家の好みの主題だったが、この女神もまた男を魅惑しながら破滅に導く「宿命の女」の系譜に連なるように思われる。
パブロ・ピカソ(1881-1973) 《夜、少女に導かれる盲目のミノタウロス》1934
守屋多々志(1912-2003)《愛縛清浄(あいばくしょうじょう)》1985
歴史画に本領を発揮した守屋多々志は、第70回院展に出品した本作で、内閣総理大臣賞を受賞した。作品名は密教の経典「真言理趣経」の中で、男女が四肢をもって離れがたくあることは本質として清浄であり菩薩の境地であるとする経句「愛縛清浄句是菩薩位」に由来する。イザナギ、イザナミの男女の神が成婚して日本の国土を生みなしたという「古事記」の中の「国生み」神話に取材したイメージが、宇宙空間を思わせる大胆な画面構成で描かれる。
ヴィフレド・ラム(1902-1982) 《アダムとイヴ》1969
ラムはキューバ生まれの画家。父は中国出身、母はアフリカとヨーロッパの血をひく。ピカソやブルトンはラムを高く評価していた。旧約聖書の最初の男女にちなんで命名されたこの絵には、陰陽二原理の合一が新たな世界の誕生をもたらすという人類普遍のテーマが暗示されている。
アンドレ・マッソン(1896-1987)《ナルキッソス》1934
内田あぐり(1949生まれ)《栄光の門》1992
長谷川潔(1891-1980)
《海の星(ひとで)》1926 《裸婦》1936
月岡榮貴(1916-1997)《愛鳥図》1980
小倉遊亀(1895-2000)《良夜》1957
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