ノーム・チョムスキー「「トランプ氏は明らかに、怒り、恐れ、不満、失望といった感情の深い部分に訴えています。そのターゲットはおそらく、戦争や大災害ではない理由で死者が増えている集団です」」 https://t.co/aLCh5M8y17— 河村書店 (@consaba) 2016年2月29日
(略)
その原動力は低学歴の白人労働者層だ。そして多くの人が、トランプ氏はアメリカで「白人の優位が揺らいでいる」ことへの恐怖に火をつけているとみる。チョムスキー氏は、もっと現実的な力学が働いている可能性もあると指摘する。
一般的に、平均余命は、安定して伸びてきた。そして健康保険の普及で、世界中の多くの人々がより長く生きられるようになった。もちろん、例外はある。たとえば戦争や大災害などだ。しかし今のアメリカで起きていることは、チョムスキー氏によると「かなり異なる」という。
人々は豊かになり、医療も進歩したのに、アメリカは他の国より平均余命が短い。そして「平均」余命は最近になって上昇しているが、その恩恵は平等に行き渡っていない。アメリカ人は金持ちが長生きし、貧しい者は長生きできないのだ。
低学歴の白人のうち、中年男性は特にこの傾向が強いと、最近の複数の調査結果が示している。他の年代や、人種、民族の集団は以前よりも長生きできるようになったが、白人で低学歴で中年男性という特定の層は寿命が短い。
ある調査結果によると、この層で死亡率が上昇しているのは、糖尿病や心臓疾患といった、多くのアメリカ人を死に至らしめている疾患が理由ではない。むしろ、自殺の急増、アルコール依存症による肝疾患、そしてヘロインの過剰摂取や麻薬の処方が原因だ。
(略)
0 件のコメント:
コメントを投稿