片山容疑者の弁護士、無罪「確信」…PC遠隔操作事件
遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害容疑で逮捕されたIT関連会社社員の片山祐輔容疑者(30)の弁護人を務める佐藤博史弁護士(64)は16日、スポーツ報知の取材に応じ「日がたつにつれて(無罪を)確信している」と語った。
佐藤弁護士はこの日午後、片山容疑者と約2時間接見。15日午後以降は警察による取り調べが行われておらず、容疑者との雑談のみになっている状況を明かし「捜査が手詰まりになっているのでは」と指摘した。また、片山容疑者が江の島で猫に記録媒体付きの首輪を付ける瞬間の映像を持っているとしながら明らかにしない警察に対して「映像があるというならば出してほしい、と言うと『…』という状態になってしまう」と述べ、証拠の存在自体が疑わしいとの認識を示した。
更に、10日に逮捕されて以来、いまだに検察官による取り調べが行われていないことについて「検察が(誤認逮捕だった場合の)責任を取ろうとしていないのではないか」とも指摘。初めて容疑者と接した印象として「極めてコミュニケーションが取りやすい素直な人。江の島へ行ったことや問題のサイトにアクセスしたことなど、自分に不利なことでも認めて答えているし、躊躇(ちゅうちょ)するようなところがない」と語った。
捜査関係者によると、片山容疑者は取り調べに「江の島で猫の写真は撮ったが、首輪は絶対に付けていません」と述べ、容疑については「全く身に覚えがない」と否認している。容疑者が猫に近づく様子が写ったカメラ画像が逮捕の決め手になったが、首輪をはめる瞬間が開示されてないため、捜査幹部は「決定的な証拠がないと思っているのだろう」とみている。
足利事件で菅家利和さんの主任弁護人も務めた佐藤弁護士は「足利事件や、この事件で誤認逮捕者が出た教訓が生かされていない」と強調。17日以降の取り調べに応じる条件として、すべて録画するよう求めていく方針だという。
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(2013年2月17日06時03分 スポーツ報知)
遠隔操作事件「プライバシーを過度に暴き立てる報道は問題」 落合洋司弁護士の見解/弁護士ドットコムから blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/… @baranekoさんから
— Bardさん (@BardMacbeth) 2013年2月17日
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