「あるがままこそ美しい~メアリー・カサットの挑戦~」
(日曜美術館2016/07/31メモ)
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■メアリー・カサットの母子像、代表作
《眠たい子どもを沐浴させる母親》
《母の愛撫》
■メアリー・カサット
アメリカの裕福な家庭に生まれる。
21歳の時、父の反対を押し切って、画家になるためにフランスに渡る。
パリ国立美術学校入学を望むが、当時は女性は入学できなかった。
カサットは、「美術館の導きだけで十分よ」と言い、
ルーブル美術館での作品模写に励んだ。
ただ、当時は女性が芸術家になるのは無理だと考えられていた
男性は女性を厳格な固定観念で見ていた
もし、画家になれたとしても、様々な制約があった
女性は自由に一人で外出することもできなかったので、
家の中で花や赤ん坊でも描いていればいいと言われた
■そんな厳しい環境の中で、サロン(官展)に入選した
《バルコニーにて》
■エドガー・ドガとの出会い
ドガ《2人の踊り子》
ドガとの出会いは特別なもので、
すぐに親しくなり、カサットはドガと同じような視点を身につけた
(人間のありのままの姿を、実際にそこで見ているかのように表す)
《浜辺で遊ぶ子どもたち》
パリの印象派展に出品
《桟敷席にて》
自立した、毅然とした女性
《果実をとろうとする子ども》
■母、姉、家族とカサットの母子像
《お茶を飲むリディアと母》
《タペストリー・フレームに向かうリディア》
《ロバート・S・カサット夫人 画家の母》
《編み物をするカサット夫人、横顔》
カサットの人生で最も深い絆を感じていたのが母だった
画家としてのカサットを常に支え続けたのも母だった
そんな密接な関係があったからこそ、
母と子というテーマがあれほど重要になった
銅版画《母の愛撫》
《母のキス》
■晩年は印象派の作品がアメリカで普及することに尽力
ドガ《バレエの舞台稽古》
ドガ《バーで練習する踊り子たち》
モネ《ポプラ並木》
マネ《舟遊び》
1886年にはニューヨークで第一回印象派展が開催
カサットはアメリカで印象派を認めさせるという
その成功が、やがてフランスにも広まり
印象派の絵に大きな関心が寄せられるようになった
カサット《縫物をする若い母親》メトロポリタン美術館
1926/6/14 82歳で没
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【カサット展】本日6月14日は、カサットの90回目の命日です。1926年の今日、82年の人生の幕を閉じました。まさに「画家として生きた」人生でした。ぜひカサットを偲んで、こちらのサイトでその画業をご覧ください。 — 横浜美術館 / 「母子像の画家」メアリー・カサット回顧展、日本初公開作など約100点 6月25日(土)~9月11日(日) 会場:神奈川県 横浜美術館
横浜美術館で開催中のメアリー・カサット展に行った 2016-07-06
BS日テレ ぶらぶら美術・博物館 横浜美術館「メアリー・カサット展」印象派のあたたかな母子像(2016-07-22) メモ
メアリー・カサット「沐浴する女性」 親しみ湧くのはなぜか (『朝日新聞』2016-07-26)
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