2025年8月12日火曜日

EU、ガザでの記者殺害を非難 - イスラエルに(共同) / 国連事務総長、ガザのアルジャジーラ記者殺害を非難 調査求める(ロイター) / イスラエルの攻撃でガザのジャーナリスト6人死亡 真実伝え続けた記者標的(CNN) / BBCニュース - イスラエル、ガザ市のアル・シファ病院付近を空爆 アル・ジャジーラ記者ら複数が殺害される / イスラエル軍がガザ市でアルジャジーラ取材班全員を殺害した。記者・カメラマンを含む全員が殉職。 記者:アナス・アル=シャリーフ 記者:モハメド・カリカ カメラマン:イブラヒム・ザーヘル カメラマン:ムアメン・アリワ ドライバー:モハメド・ノーファル   

 

〈ツイート全文は下段に↓〉


 

 

〈May Shigenobu PhD (重信メイ・命) ツイート全文〉

速報!!
イスラエル軍がガザ市でアルジャジーラ取材班全員を殺害した。記者・カメラマンを含む全員が殉職。
記者:アナス・アル=シャリーフ
記者:モハメド・カリカ
カメラマン:イブラヒム・ザーヘル
カメラマン:ムアメン・アリワ
ドライバー:モハメド・ノーファル

日曜夜、現地時間23時30分頃、イスラエル軍のドローン攻撃がガザ市シファ病院近くに設置されたアルジャジーラ取材班のテントを直撃し、取材班全員が即死した。36歳のアルジャジーラの著名特派員アナス・アルシャリーフもその中にいた。

殺された記者アナス・アルシャリーフは、北部ガザに留まり、イスラエルの戦争犯罪を世界に発信し続けました。イスラエルから繰り返し脅迫を受けながらも、「真実は命よりも価値がある」と語り、現場を離れることはありませんでした。

一年半以上にわたり、アナス・アルシャリーフは、多くのジャーナリストや特派員がイスラエルの命令で撤退を強いられる中、極限状態の北部ガザ地区で取材を続けた。爆撃は途切れることなく、食料も水も乏しく、空からも地上からも死の脅威が常に迫っていた。

数か月にわたり、イスラエルは彼を公然と脅迫してきた。北部に留まり、民間人犠牲者の惨状や破壊された街区を撮影し続ける決断が、「標的リスト」に載せられる理由であることを、当局ははっきりと示していた。それでも彼は離れることを拒んだ。

「アナスは危険を理解していた」と、共に働いたジャーナリストは語る。「だが彼はいつも『真実は命より重い』と言っていた」

本日の空爆直後、彼の公式Facebookページに、今年4月6日に書き残された遺書が殉職を受けて公開された。それは、生前に彼が死後のみ公表するつもりで用意していた最期のメッセージだった。

最後の言葉

「もしこの言葉があなたに届いたなら、イスラエルは私を殺し、声を封じ込めたということだ」

彼は、自らの人生を「人々の支えであり声である」ことに捧げたと述べ、そして家族と共にアル=マジュダルへ帰還するという、叶うことのなかった希望を語った。

パレスチナ人、そして世界の人々に向け、彼はこう訴えた。

「鎖に沈黙させられず、国境に阻まれず、人と土地の解放に向けた架け橋となってほしい。尊厳と自由の太陽が奪われた我が祖国に昇るその日まで」

手紙はやがて、家族一人ひとりへの呼びかけへと移る。
 
愛娘には、「目に入れても痛くない存在。成長を見届ける夢は叶わなかった」
息子には、「使命を受け継ぐ強さを持ってほしい」 
母には、「あなたの祈りは私の砦であり、道を照らす光だった」
妻には、「曲がらぬオリーブの幹のように不動の存在だった」

「もし私が死ぬなら、信念を貫いたまま死ぬ。神よ、私を殉教者の列に加え、私の血を我が民の自由への道を照らす光としてください」

そして、こう締めくくられていた。

「ガザを忘れないでほしい。そして私のために祈りを」

廃墟からの声
ジャバリア難民キャンプで生まれ育ったアル・シャリーフは、狭い路地とコンクリートの住居群の中で成長した。そこは後年、彼の多くの報道の舞台となった。家族の出身は沿岸都市1948年に占領されたパレスチナの町マジュダル・アスカラン(アシュケロン)。

地元メディアでの初期の活動から、アルジャジーラの著名な特派員となった後まで、彼のスタイルは一貫して揺るがなかった。無惨に破壊された街並みを長回しで映し、生存者の言葉を一切脚色せず伝え、ガザの戦争を政治的な抽象表現で覆い隠すことを拒んだ。

その献身は代償を伴った。友人らによれば、戦争最後の一年、妻バヤーンや二人の子どもシャームとサラーに会うことはほとんどなく、多くの夜を報道用テントや病院の片隅で過ごしたという。

ガザでは、仲間たちが人と使命の両方を悼んだ。
「彼は生き延びることもできた」と、ある同僚は語った。「だが彼は残ることを選んだ。世界が見るべきだと信じていたからだ」

報道の標的化

パレスチナ記者協会によれば、アル=シャリーフの死により、2023年10月以降ガザで殺害されたジャーナリストは230人以上にのぼる。協会は、報道関係者とその家族に対する攻撃が継続していると指摘。報道の自由を守る団体は、イスラエルが現地報道を抑え込むためにメディア関係者を組織的に標的としていると強く非難している。イスラエル側は、ジャーナリストを意図的に攻撃していることを否定している。





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