2015年3月27日金曜日

日銀の実験終了、漸進主義への回帰を=須田元委員 (ウォール・ストリート・ジャーナル) : 「もう実験はしたと思っている」・・・現在の「緩和しすぎ」のスピードを下げていくべきだと述べた。

WSJ
日銀の実験終了、漸進主義への回帰を=須田元委員
2015 年 3 月 27 日 11:11 JST

日本銀行本店(東京中央区) Agence France-Presse/Getty Images
 元日本銀行審議委員の須田美矢子氏(現キヤノングローバル戦略研究所・特別顧問)は、経済に大量の資金を供給することでインフレを生み出そうという日銀の「実験」について 所期の効果を発揮していないとの見方を示した。

 須田氏はウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、「もう実験はしたと思っている」と語った。その上で、現在の「緩和しすぎ」のスピードを下げていくべきだと述べた。

 日銀は金融緩和のコストとベネフィットを検討しながら、以前の「グラジュアリズム(漸進主義)」に戻って欲しい、と述べた。

 日銀の緩和策は、下落する物価の結果や実体経済への波及の観点からも駄目だったとし、それで所期の効果があったというのは「おかしい」と語った。

 総務省がきょう発表した2月の全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)は、消費増税の影響を除いたベースで前年同月比横ばいにとどまり、2014年4月に付けた直近ピークの1.5%から大きく減速した。


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