2015年3月12日木曜日

パワハラ認定されていた大阪府教育委員会の中原徹委員長が辞職表明 : 大阪府教育長が辞職表明 部下へのパワハラ問題 (朝日) / 「パワハラ」認定された教育長が辞任へ 大阪府  / 会見詳報(産経WEST) / 橋下氏「本当に残念」 パワハラ被害者を批判 (共同) / 【辛坊治郎】 中原徹教育長の辞任は日教組の陰謀 / 松井知事「反省し再チャレンジしてほしかった」(毎日)、パワハラを受けた立川委員へは「教育委員として限界を感じるなら自ら組織を出るべきだ」      

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大阪府教育長が辞職表明 部下へのパワハラ問題
朝日新聞デジタル 3月11日(水)17時23分配信

大阪府の中原徹教育長(44)は11日、府教育委員会の臨時会議で教育長の辞職を表明した。職員らへのパワーハラスメントや威圧的言動を府教委の第三者委員会に認定され、「現場に迷惑をかけており決断した」としている。松井一郎知事には伝えており、知事も同意する見通しだ。

会議後に記者会見した中原氏は「組織のトップとしてけじめをつけなければいけないと思った」などと説明。2月に府立高校入試でミスがあったことも挙げ、「『トップがしっかりしていないから』と因果関係をとられてもおかしくない」とした。だが、職員へのパワハラを認定した第三者委の報告書については「真実が反映されていない」と反論した。

中原氏をめぐっては、第三者委が2月20日に公表された報告書の中で、意見が異なる職員4人に配置転換や解職をほのめかし、立川さおり教育委員(41)に罷免(ひめん)要求をちらつかせたと認定。中原氏は「結果を重く受け止めるが教育改革を進めたい」と続投に意欲を示し、教育委員の任命権者の松井知事も支持していた。

だが、府議会の公明、自民、民主系の3会派が2日、辞職勧告決議案を議長に提出。10日には大阪、堺両市を除く府内41市町村の教育長が「毅然(きぜん)とした対応」を求める要望書を府教委に出すなど、中原氏への批判が高まっていた。

朝日新聞社


産経WEST 2015.3.11 17:12
「パワハラ」認定された教育長が辞任へ 大阪府 

大阪府の中原徹教育長による府教委職員らへの発言が「パワーハラスメント」と認定された問題で、中原氏は11日、辞職する意向を固めた。同日午後に緊急開催される教育委員会議で表明する。ほかの教育委員や松井一郎知事の同意を受け、正式に辞職する。中原氏はこれまで続投する意向を重ねて示し、松井氏も容認。教育委員会は処分を検討していた。

中原氏をめぐっては、弁護士による第三者委員会が先月20日に公表した報告書で、ほかの教育委員や府教委職員らに対する言動が「パワハラに該当する」などと認定された。

報告書を受け、中原氏は「職員の方々につらい思いをさせてしまった。教育改革を迅速に進めなければいけないという気負いがあった」と釈明する一方、続投に意欲をみせ、教育委員としての任命権者である松井氏も「教育改革をやり遂げてもらいたい」と続投を容認した。

しかし、先月23日から始まった府議会で、公明、自民、民主の野党3会派が、パワハラ問題を相次いで追及し、今月2日に中原氏の辞職勧告決議案を議長に提出した。

また10日には、大阪市と堺市を除く府内41市町村教委が「毅然(きぜん)とした対応」を求める要望書を府教委に提出するなど、中原氏の責任を追及する声が高まっていた。


産経WEST 2015.3.11 19:35
【パワハラ教育長辞職会見詳報(1)】
「報告書は真実でないところがある」 第三者委報告書に異議 道半ばの教育改革には言葉詰まらせ…

大阪府の中原徹教育長が11日、府教委職員らへの発言が弁護士による第三者委員会に「パワーハラスメント」と認定された問題を受けて、大阪市中央区の府公館で緊急会見を開き、引責辞任を表明した。午後5時すぎから行われた会見は約40分間にわたったが、中原氏は一度もいすに座ることはなく、両手を体の前で組んだまま沈んだ表情で質疑に応じた。第三者委の報告書の内容について、「大いに真実でないところがある」と異議を唱えながらも、道半ばとなった教育改革に質問が及ぶと声を詰まらせた。

《約60人の報道陣が待ち構える中、午後5時に中原氏が会見場に入ると、一斉にフラッシュがたかれた》

「みなさん、ご存じかと思いますけど、先ほど臨時の教育委員会議で、私の辞職願に対する合意を教育委員からいただきました。まずは私の方から辞職願を出すに至った理由と背景を説明させていただきます」

《謝罪よりも前に、辞職のきっかけとなった第三者委の「パワハラ認定報告書」の内容に異議を唱え始めた》

「(弁護士による)第三者委員会の報告書があってその中身を見たんですが、今までは個人としての意見というのは、公職を続ける限り出すべきでないと思いお話できませんでしたが、こうして辞職願を出したとうことで、個人としての率直な感想をお話しさせていただきますと、第三者委員会の報告書の(職員)4名に対する事実については、私は大いに真実でないところがあるという風に思っています」と切り出し、「内容について不可解であったり、作為的な部分を感じざるを得ないようなところもありました。しかし、その際、教育長として、公人として教育改革を進めるということを選択するのであれば、そういったことはすべて飲み込んで、全体として報告書を受け入れて、前へ進むということを決断して、ここで(続投を表明する)会見を(2月20日に)させていただいたところです」と重ねた。

《続いて、昨年から立て続けに起きた府立高校などでの入試ミスに話が及ぶ》

「教育改革を進めるという決断をしたんですが、実際に教育現場のお子さんや保護者の方に直接、悪影響がない中で、教育改革を進めていこうと思っていたんですが、昨年、北千里高校で大きな入試ミスがあって、大きな被害を出してしまった反省に立って高校入試をしっかりとやり遂げるというのが今年の重大案件になっていたが、今年も2校で入試のミスがあった。合否が入れ替わるほどではなかったが、去年あれだけのミスがあった中で、現場レベルで、受験生の方々、保護者の方々にご迷惑がかかったことが、会見のすぐ後に起きてしまったということで、因果関係は分からないが、因果関係があると思う方がいても仕方がないと思います。その頃から、組織のトップとしてけじめをつけなければならないと思うようになりました」と辞職の決断に至った経緯を説明した。

「ただし、私自身、(府議会に)予算と議案を上程しておりまして、(教育長に就任してから)2年間がもうすぐ終わろうとしています。その中で教育改革の礎といいますか、レールを敷き終わるような感覚がありまして、それはきちんと説明責任を果たさなければいけない。(府議会教育常任委員会で)答弁をする機会が今日が最後でありましたので、その場できちんと説明しなければならず、今日まで続けようということで今日の判断に至りました」

《これまで携わった大阪の教育改革に話が及ぶと、中原氏は目に涙をため、声を詰まらせた》

「私は(府立和泉高校の)民間人校長として3年間務めまして、その後、教育長として2年。大阪に来させていただいて、教育改革がまあ、道半ばで。もっと大阪の子に英語をしゃべってもらいたいと思いましたし、経済的な格差によって夢をあきらめたり、人生をあきらめたりするようなことがあってはいけないということで、(学び直しの)エンパワメントスクールを作ったりした」と、自身が進めてきた教育改革に自負をのぞかせた。

「いろいろと教育改革を続けたかったんですけれども、一連のゴタゴタが続いて、実際に現場にご迷惑をかけてしまっていると考え、決断に至りました。府民のみなさんには、教育改革を期待されて教育長にさせていただいたと思っておりまして、それが道半ばで終わってしまうことに対しては本当に申し訳なく思っております」と謝罪した上で、「松井一郎知事をはじめ、支えて下さったみなさんには、おわびとお礼を申し上げたい」と述べた。


47ニュース
橋下氏「本当に残念」 パワハラ被害者を批判

橋下徹大阪市長は11日、大阪府教育委員会が中原徹教育長の辞職に同意したことに関し「本当に残念で仕方ない」と語った。パワハラ行為について「反省すべきだ」と重ねて強調しつつ、被害を受けたと認定された府教委職員を「全く言うことを聞かなかったと聞いている。とんでもない」と批判する場面もあった。

市役所で記者団の質問に答えた。橋下氏は府教委の第三者調査チームの報告書を「でたらめだ。中原氏の証言が一切採用されていない」と主張。「名誉に関わるので思う存分言った方が良い。2年間で改革の道筋を付けてくれた」と強調し、あくまで大学時代からの友人を擁護した。

2015/03/11 21:23   【共同通信】







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