2014年4月15日火曜日

「高濃度汚染水」230トン誤送 何者かポンプ起動か (福島民友)

福島民友
「高濃度汚染水」230トン誤送 何者かポンプ起動か

 東京電力は14日、福島第1原発で原子炉冷却に使った汚染水の処理で、使用予定のないポンプ4台が起動し、移送先ではない別棟の「焼却工作建屋」と呼ばれる建屋地下に、汚染水約203トンを誤って移送したと発表した。汚染水は、放射性セシウム濃度が1リットル当たり3700万ベクレルと極めて高い。東電は建屋内の水位や周辺の地下水の放射性物質濃度に変動がないとして「外部に漏えいしていない」としている。

 ポンプは建屋内にある配電盤のスイッチを操作して作動させるため、東電は機器の故障のほか、何者かがポンプを起動した可能性を含め調べている。同原発では、2月に何者かが開閉弁を操作したことで地上タンクの上部から汚染水が漏れた問題が起きており、再びずさんな管理態勢が露呈した。県は14日、現地調査し、原因究明や現場管理の徹底を申し入れた。
(2014年4月15日 福島民友ニュース)

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