LITERA
元AKBも朋ちゃんと同じ目に!“俗物”竹田恒泰の教養の浅さがヒドい
明治天皇の玄孫が肩書きのネトウヨ界きってのアイドル・竹田恒泰が、またしても恋愛スキャンダルで世間を賑わせている。
竹田といえば、元AKB48の畑山亜梨紗と交際中と思われていたが、先日、「もう終わりましたので」「あれ以来、会ってません」と、破局を宣言。が、当の畑山は破局していたことを認識しておらず、報道を通じた一方的な竹田の“破局通告”だったらしい。畑山はかなり傷ついているようで、「人を信じられないような状況になってしまいました」「この方なら信用できると思ったんですが……」と、竹田への幻滅ぶりを語った。
そもそも畑山との交際にしても、華原朋美と交際中と思われていたところに、畑山とのツーショットを「フライデー」され、二股疑惑が浮上。朋ちゃんは「あの出来事はいったいなんだったんだろうね(笑)」と竹田を非難したが、一方の畑山も「売名行為では?」とバッシングされた。しかし、こうもスキャンダルがつづくと、竹田のほうが売名を狙っているようにも思えてくる。──いったい、この人って何をやりたいんだろう。ホントにみんながいうように“保守論客”なんだろうか。ただの“ネトウヨ”、いや、もしかしたら“ネトウヨ”ですらなくて、ただの芸能人好きのミーハー俗物おじさんなのではないか。
その疑いをさらに濃厚にしているのが、先日発売された竹田の新刊『日本人が一生使える勉強法』(PHP研究所)だ。本書では「竹田式・勉強法」なるものを披露しているのだが、その中身のスカスカぶりがすさまじいのだ。
「私の仕事は『勉強すること』です。」
たとえば、「仕事は何ですか」と質問されたとき、竹田はこう答えるようにしているという。うん、これはちょっとカッコいい。ところが、これを受けて「勉強の本質とは何か、そのすごみを教えてくれる」という人物として挙げるのが、孔明に吉田松陰、そしてソフトバンクの孫正義という3名なのだ。右派論客らしく頼山陽か内藤湖南あたりでももちだしてくるのかと思いきや、サラリーマンの愛読書かよ、みたいなラインナップ。
これだけでもかなり謎なのだが、竹田はなかでも孫正義の「脳がちぎれるほど考えよ」という言葉に深い感銘を受けているようで、「私はこの言葉を思い出すたびに勇気が湧いて、『もっと頑張れる』と思えるのです」と、ほぼ感想文のような文章を綴っている。そして、「皆さんはこんな思いをしてまで何かを考えたことがあるでしょうか」と、上から畳みかけてくるのだ。あげた名前が孫正義なのに。
また、「いちばん重要な情報は本から得ています」という竹田。ここまでは別にいいのだが、つづけて「とくに偉人伝は宝庫です。すごいことだと思いませんか。彼らが一生を費やして体得したことが、一冊の本で学べるわけですから」と、小学生のようなことを言い出すのだ。しかも、ここでも挙げる偉人は、“松下幸之助、坂本龍馬、福沢諭吉”という教養感ゼロの並び。さらには「龍馬ならITをどのように活用するだろうかなど想像するのも面白いものです」と、これはほんとうに勉強法の本なのだろうか?と読者を不安におとしいれる始末。
だが、いちばんの驚愕ポイントは、講演会などでの話し方のテクニックを披露しているくだりだ。異常に興奮した感情むきだしのツイートで炎上を繰り返している竹田だが、「深刻な話をヒステリックに語って、『どうする君たち!』と煽っても、物事は変わらないと思うのです」という。お前だけは言うな!と総ツッコミを受けそうな話だが、竹田は深刻な話を笑いを交えて話すことの必要性を説く。その笑いの一例が、“自虐ネタ”らしい。で、その自虐ネタというのが、こういうものだ。
《ちょうど当時はロシアがクリミア半島を併合した頃でした。そこでこんなネタにしてしまいます。観客から突っ込みが入るのが面白いのです。ロシアのプーチン大統領の話をしているときに「プーチンという政治家は何を考えているのか分からないんですよ」「だってプーチンの目が笑ってるのを見たことがないですから」「だいたいプーチンはどこの出身か知ってます?」と言ってお客さんに考えさせ、「元AKBですから」と言うと、皆さんどっと笑う。「あ、間違えました、元KGBでした」。その後、すかさず「いま笑った方、事情をよくご存じの方ですね」と言うとさらに爆笑を誘います》
……この話で爆笑する竹田の聴衆のレベルもいかがなものかと思うが、このネタを竹田はいたく気に入っているようで、「何重にも自虐ネタになっています。わざと間違えて、客席からの突っ込み待ち」と、笑いが生まれる理由の分析まで行っている。
このほかにも、全国紙とあわせて読むオススメの新聞にスポーツ紙を挙げ、「スポーツ紙を読まないと社会の動きが分からなかったりします」と述べたり、「自分の幅を広げるためには自らの意見と違う人の著作を積極的に読むべきでしょう」といったすぐそばから「ディベートの準備においては、読めば読むほど敵の弱点が分かると言ってもよいでしょう」と、自分の幅を広げるためじゃなく意見の違う相手を叩くことが目的だという本音を洩らしてしまうなど、教養のカケラも見当たらない本書。──読後は、竹田のことを「正しい日本に導いてくれる思想界のニューリーダー」なんて思っているネトウヨのみなさんが、ちょっと哀れになるのであった。
(水井多賀子)
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