2015年6月4日木曜日

この子らを世の光に  糸賀一雄 (鷲田清一 『朝日新聞』折々のことば) : 「この子らに世の光を」ではない。逆である。・・・この子らと家族がもし不幸であれば、私たちの社会もまた不幸である・・・

この子らを世の光に  糸賀一雄

 「この子らに世の光を」ではない。逆である。

 重度の障害児が「だれととりかえることもできない個性的な自己実現」をしているのを目撃した糸賀は、この子らと家族がもし不幸であれば、私たちの社会もまた不幸であると考えた。

 ともに死のうというほどの苦しみが、この子をもつことの喜びと感謝と誇りへと転じるべく尽力した。

 「障害福祉の父」、1968年に没す。

『朝日新聞』 折々のことば 2015-06-02


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