2015年6月10日水曜日

辻元「菅官房長官は『違憲じゃないといってる憲法学はたくさんいる』と言った。昨日、通告したが、たくさんあげて下さい」 菅官房長官「数の問題ではないが…、百地(章)さん、長尾(一紘)さん、西(修)さん」 辻元「他にもあげて下さい。違憲だという憲法学者が200人位名乗りでてますよ」








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安保関連法案 与党の「合憲」見解めぐり野党が追及 会期延長へ
06/10 18:50

先週、衆議院の憲法審査会で参考人として出席した3人の憲法学者が、安全保障関連法案について、そろって憲法違反との認識を示した。これに対し、政府が9日、合憲だとした見解をめぐり、野党が早速追及を強めている。

民主党の辻元清美議員は「河野洋平元衆議院議長や村山富市元首相も、ここで立ち止まって、この法案をいったん取り下げたらどうかという話が出てきております」と述べた。

安保法制に懸念を示した2人の元重鎮の名前を挙げ、安保法案に疑問を呈した民主党の辻元清美議員。

その問いに対し、中谷防衛相は「憲法第9条の解釈の基本的な論理の枠内で、今回、新しい3要件、これを加えて考えたものでございまして、私は、この内容が憲法違反であるというふうに思っているわけではございません」と述べた。

中谷防衛相は、安全保障環境が変化する中で、戦力を保持しないとした憲法9条の枠内で導いたものとして、憲法違反にはあたらないと述べた。

その中谷防衛相が先週、「憲法を、いかにこの法案に適応させていけばいいのかという議論をふまえて閣議決定を行った」と答弁したことに対し、民主党の辻元議員は「反対じゃないですか。普通はですね、法案を憲法に適用させるのであって、憲法を法案に適用させる。これは、立憲主義を自ら否定されていると思いますが」とただした。

中谷防衛相は「憲法の解釈の範囲内で法律(案)を作成したという意味で申し上げました。これは、正確に伝えられなかったということで、撤回させていただいて、先ほど述べた趣旨に訂正させていいただきたいと」と述べた。

続いて、辻元議員がやり玉に挙げたのは、6月4日、与党などが推薦した憲法学者3人全員が違憲だとしたことだった。

「違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいらっしゃいますから」と、反論した菅官房長官に対し、辻元議員は「違憲じゃないと発言している憲法学者の名前を、いっぱい挙げてください」と述べた。

菅官房長官は「例えばですね、百地先生とか、あるいは長尾先生だとかですね。私ども安保法制懇の中の西先生もいらっしゃいました」と述べた。

菅長官は、3人の名前を挙げたが、辻元議員は納得しなかった。

辻元議員は「こんなにいるじゃないかと政府が示せなかったら、この法案は撤回された方がいいですよ。官房長官にきのう、『ちゃんと調べてきてね』って言ってあったでしょ。いっぱい、ほかにどんな方がいますか。挙げてください」と述べた。

菅官房長官は「私は数じゃないと思いますよ」と述べた。

波乱含みの安全保障論議。

その今後に向け、安倍首相は、10日午後、自民党の谷垣幹事長と会談。

6月24日の国会会期末までに、安全保障関連法案を衆議院で通過させるのは難しいとして、会期を延長する方針を確認した。

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