6月3日
東京国立近代美術館所蔵作品展MOMATコレクションで宮本三郎の戦争画を観た。
▼宮本三郎(1905-74)『南苑攻撃図』(1941昭和16)
宮本三郎の戦争画では多分、シンガポール陥落時の「山下・パーシバル両司令官会見図」が一番有名なのかな。
ワタクシ的には、同じく近代美術館蔵の「香港ニコルソン附近の激戦」についで、二作目の拝見となる。
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石川寅治 『渡洋爆撃』 / 佐藤敬 『クラークフィールド攻撃』 / 鶴田吾郎 『神兵パレンバンに降下す』 / 宮本三郎 『香港ニコルソン附近の激戦』 / 小川原脩 『成都爆撃』 国立近代美術館常設展 ~9月13日 : 自らの戦争責任に真摯に向き合う元従軍画家・小川原脩
ただ、「香港ニコルソン・・・」は何だかあまりパッとしなかった記憶があるが、この「南苑攻撃図」には兵士の躍動感が観てとれた。
ちょっと調べてみたら、それもそのハズ、この絵の構図、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」を参考にしたと言われているとのこと。
ただ、兵士たちのポーズがわざとらしい、とか兵士の顔の表情が乏しいとか指摘するムキもあるようだ。(確かに、兵士の顔はいただけない)
ワタクシ的には、兵士が匍匐前進する草むらにナデシコのような雑草の花を数輪咲かせているのが気になった。
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