2017年6月19日月曜日

泥棒にも響いた伯父の正義感 河上肇のおい 河上荘吾さん(88) (『朝日新聞』2017-06-14)

泥棒にも響いた伯父の正義感
      河上肇のおい 河上荘吾さん(88)

(略)

 終戦から3年後、我が家に、泥棒が入りました。
朝、荒らされたことに気づき、片づけていると、小さな紙切れを発見しました。
「(略)河上博士の生家だと気が付いたから盗(と)らない」
と書かれていました。
肇が貧しい者の味方だと知っていたのではないか、と思います。
戦後、多くの人が肇に好意を持ってくれていることに気づきました。

『朝日新聞』2017-06-14

関連過去記事
書評『現代貧乏物語』橋本健二著 ; 「河上肇は当時最先端の経済学者ですが、単に研究成果を発表するためにこの本を書いたのではなく、『貧困は悪』ということを人々に理解させ、世を動かし、貧困を根絶しようとした。」 「貧困を克服するためにまず必要なことは『貧困はあってはならない』という合意の形成。『機会の平等』論、『自己責任』論など格差拡大を正当化する考え方を論破し、最低賃金の引き上げ、富裕層への課税強化を提案する。」(中日新聞12/11)

明治38年(1905)10月1日 「文科大学学生生活」(著者XY生=正宗白鳥、今古堂書店)発行 漱石と柳村(上田敏) 『社会主義評論』(河上肇 「読売新聞」連載)と河上肇の煩悶

河上肇「貧乏物語」100年 : 読売新聞 ; 「なぜ、100年前の著作が“熱い”ままなのか」 「生存はできても、社会的生活を送れない貧困層を科学的分析に基づいて明らかにした河上の指摘は残念ながら今も“新しい”というわけだ。」 / 安倍晋三「デフレでない状況 景気回復できてる」 「世界の真ん中で輝く日本を」 ← どこに目が付いてんのか? / 消費不振の長期化(15ケ月連続減少);「その大きな要因の一つには賃金の伸び悩みがある」

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