福島第一原発 別の井戸でセシウム上昇
7月9日 6時47分
東京電力福島第一原子力発電所で、海に近い観測用の井戸の地下水から放射性物質のトリチウムなどが高い濃度で検出されている問題で、周囲に掘った別の井戸の水から検出された放射性のセシウムが、3日間でおよそ90倍に増えていることが分かりました。
福島第一原発では、ことし5月以降、海に近い観測用の井戸の地下水で高い濃度の放射性物質が相次いで検出されていて、2号機の海側の井戸で、今月5日にストロンチウムなどベータ線という種類の放射線を出す放射性物質の合計が、1リットル当たり90万ベクレルという高い濃度で検出されました。
東京電力が、同じ井戸で、8日、放射性セシウムについて調べた結果、セシウム134が1リットル当たり9000ベクレルと3日前のおよそ90倍に、セシウム137が18000ベクレルと3日前のおよそ86倍にいずれも増えていることが分かりました。
福島第一原発では、井戸の近くの港でとった海水の放射性物質のトリチウムの濃度もことし5月から上昇を続け、今月3日にとった海水の値が1リットル当たり2300ベクレルと、原発事故のあと観測を始めたおととしの6月以降では最も高い値になっています。
東京電力は「セシウムが3日間で上昇した理由や海への影響は分からない」と話しています。
福島原発の海に近い観測用井戸の地下水から高濃度トリチウムなどが検出されている問題で、周囲に掘った別の井戸水からも放射性のセシウムが3日間で90倍に増えています。事故処理能力を失った東電に任せていると、福島の土と海は汚染するばかりです。 http://t.co/grCBOn5mlu
— 金子勝 (@masaru_kaneko) July 8, 2013
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