手詰まりの日銀に求めたい「撤退する勇気」|山田厚史の「世界かわら版」|ダイヤモンド・オンライン https://t.co/3Pq34zgVDj 黒田日銀総裁..「この人はやっぱり大蔵省の人」..財政・税政を握り、権力で経済は動かせるという自負心で彼らは失敗した。— 黙翁 (@TsukadaSatoshi) 2016年8月4日
黒田日銀総裁の記者会見に出席し「この人はやっぱり大蔵省の人」とつくづく思った。市場は政策でなんとでもなる、と思っているのが大蔵官僚の特徴だった。財政・税政を握り、権力で経済は動かせるという自負心で彼らは失敗した。
市場は権力の都合では動かない。物価上昇は目標に届かず、株は上がらず、為替も円高に振れる。それでも黒田総裁はまだ「なんとかなる」と思っているようだ。経済対策を練る首相側近も似たような感覚のようだ。総事業費28兆円。大型景気対策を打てば、株価が上がると信じているのか。
市場の反応は真逆だった。国債は売られ、長期金利が急上昇した。市場は、金融と財政が「緩む」ことを期待しながら、「非常識はいつまでも続かない」と心配する。満ちる月はやがて欠ける。投資家は「この先」を恐れている。
第4次金融緩和と28兆円経済対策が並んだタイミングで起きた異変は、動揺する投資家心理を映し出ている。市場のシグナルは「国債バブル終焉の予兆」と受け止めるべきだろう。
■国債価格・金利に異変
お上が支える歪んだ市場
(略)
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