2011年12月11日日曜日

原子力協定に反対・棄権した民主党議員 : 「歴史に対する責任として棄権せざるを得なかった」(有田芳生)

東京 北の丸公園(2011-12-09)
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原子力協定に反対、或いは棄権した民主党議員

記録或いは記憶に留めておくためのメモ
(Asahi.Comの記事)
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ヨルダンなどへの原発輸出を可能にする原子力協定を可決した6日の衆院本会議で、10人以上の民主党議員が反対・退席した。
賛成で党議拘束をかけたが「造反」が相次いだ。
党執行部は反対の姿勢を明確にした議員らを処分する方針だ。

協定発効には国会承認が必要。
参院では3月に可決されたが、その後の原発事故の影響で衆院の採決は遅れていた。
6日の採決は賛成者が起立する形で行われた。

「造反」議員には被災地や周辺の議員が多く、秋田3区の京野公子氏は起立せずに反対を表明。朝日新聞の取材に「事故が収束していない状況で輸出することに責任を持てない」と語った。

退席した議員は10人以上で、福島1区の石原洋三郎氏は「県民の思いを代弁する意味もあった」と述べた。
欠席議員も福島2区の太田和美氏や小沢一郎元代表、仙谷由人政調会長代行ら十数人に及んだ。
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読売新聞の報道
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造反者には小沢一郎元代表グループの当選1回の議員が目立ち、平野博文国会対策委員長は6日の記者会見で造反者の処分を検討するとした。

小沢元代表は本会議を欠席した。
元代表側近は「元代表に造反の意思はなく、グループとしての指示もない」としている。

採決で反対した同党の京野公子氏(小沢グループ)は「原発を輸出しても事故が起きたときに解決できない」と語った。
石田三示(同)、川内博史(鳩山元首相グループ)、斎藤恭紀(同)各氏らは採決前に退席した。
石田氏は「信念で反対(の意思表示を)した」とし、斎藤氏は「党内で十分に議論されておらず、認められない」と語った。
(2011年12月7日00時34分  読売新聞)
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12月9日の参議院本会議ではどうだったか。
12月10日付け「朝日新聞」を見てみる。
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(見出し)
原子力協定造反 参院民主も12人

(記事)
ベトナムなどへの原発輸出を可能にする原子力協定が9日、参院本会議で賛成多数で承認された。
だが、賛成の党議拘束をかけた民主党の議員12人が造反して採決を棄権。
岡崎トミ子副代表や増子輝彦・東日本大震災復興特別委員長が役職の辞表を提出した。

参院の羽田雄一郎国対委員長が12人全員を呼び、党や国会の役職を辞任するよう求めた。
羽田氏は記者会見で「ご自身で考えて辞表を提出するべきじゃないかという話をした。責任ある地位にいられるはずがない」と語った。

12人には被災地選出・出身議員が目立つ。

増子氏は朝日新聞の取材に「福島県民の感情を考えると賛成できなかった」と説明。

有田芳生氏は「歴史に対する責任として棄権せざるを得なかった」と記者団に語った。

その他の棄権議員は次の通り。(敬称略)

石橋通宏▽大河原雅子▽金子恵美▽今野東▽佐藤公治▽田城郁▽谷岡郁子▽ツルネン・マルテイ▽徳永エリ
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また、前日の12月8日には参院外交防衛委員会で原子力協定が可決されているが、採決の際、同委員会の与党筆頭理事の谷岡郁子氏が退室して棄権。
その後、筆頭理事を辞職したという。
谷岡氏は棄権の理由について「これまでの(原子力政策の)継続を認めることになる。賛成は絶対にできない」と語ったらしい。
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