2011年12月18日日曜日

記者クラブからの提案で「合同会見打ち切り」(BLOGOS 田中龍作)

東京 北の丸公園(2011-12-15)
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BLOGOSに
「冷温停止」 最後の合同会見で世紀の大ウソ(田中龍作)2011年12月17日
という記事がある。

記事の前半は、所謂「冷温停止」の胡散臭さを指摘したものだが、
もっとひどいのは、記事の後半で書かれている、
記者クラブからの提案で「合同会見打ち切り」
という部分。

引用させて戴く。
*****************************************(始)
【記者クラブからの提案で「合同会見打ち切り」】
「冷温停止宣言」以上に頭が凍りつきそうになる発表が細野大臣の口からあった。
「政府と東電の合同記者会見は今回(16日)で最後にする」というのだ。

政府・東電は根拠なき「冷温停止宣言」で事故収束とし、合同記者会見廃止で幕引きを図るつもりである

「合同記者会見の打ち切りは国民の知る権利を損なうものだ。東電はどんなにウソをつこうが、責任を取らなくてもよい。事実、責任を取っていない。ところが政治家は記者の質問に対して無責任な回答をすると、評判を落とし次の選挙に響く。合同記者会見を続けてもらうわけには行かないだろうか」―筆者はこのような趣旨の質問をした。

細野大臣は「東京電力はこの間、相当に変わった(情報公開するようになった)」という趣旨のことを述べた。
多くの政治家に共通するのは東電をひたすら擁護することだ。

細野大臣は「合同本部の記者会見打ち切り」の理由として「マスコミの皆さんから『そろそろ止めてもいいんじゃないか』という意見が出た」と答えた。

「マスコミとは誰か?新聞かテレビか、それとも記者クラブか?」と追及されると「メディアの人たちとの信頼関係があるから言えない」。
語るに落ちた、とはこのことだ。合同本部記者会見の打ち切りは、記者クラブが提案したのである。
フリーランスが「記者会見を止めてもいいんじゃないか」などと提案するはずがないからだ。
第一フリーをマスコミとは言うまい。

「合同記者会見の打ち切り発表」には頭がチルドしそうになったが、その後、怒りで体中の血が沸騰する出来事があった。
会見開始から1時間15分後のことだった。細野大臣が途中退席すると、西澤俊夫社長までスタスタと会見場を出て行ったのである。

『ふざけるな』という怒りが筆者の胸にこみ上げた。「どうして西澤社長まで退席するんですか?」と声を挙げた。
場内は騒然となった。フリーランスが中心になって西澤社長の無責任さを追及したのである。「最高責任者が先に帰るとは何ごとか」と。
西澤社長の行動は原発事故に対する東電の姿勢を象徴していた。

細野大臣は「NHKニュース9」に出演するために記者会見を途中退席したことがわかった。
フリージャーナリストの上杉隆氏によれば、テレビ出演のために記者会見を途中退席するのは「公務軽視」で問責の対象となる。

いい加減な政府が無責任な東電をかばい、新聞・テレビは東電を追及しない。17日の朝刊各紙には「冷温停止」の見出しがデカデカと踊るだろう。住民を「強制帰還」させる大義名分は整った。
*****************************************(終)
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事故収束モードに持って行こうとする意図がミエミエで、
「マスコミのみんさん」もそれに協力しているということか。

被災者を置き去りにして。
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