2015年9月7日月曜日

日本は中国批判で孤立-G20、人民銀総裁の説明歓迎 (ブルームバーグ) / 中国経済「10年間難局も」 G20で楼財政相 (東京新聞)

日本は中国批判で孤立-G20、人民銀総裁の説明歓迎
2015/09/06 10:24 JST

(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は中国の金融市場の安定化策を批判し、20カ国・地域(G20)で日本が孤立した格好となった。

アンカラで4、5両日開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議で、大半の当局者は中国が経済の移行に伴う混乱を最小化する計画の説明を歓迎したが、麻生財務相は説明が十分ではないと語った。

同会議に出席した2人の当局者が匿名で語ったところによると、中国の計画に不満を表明したのは麻生財務相だけだった。

サウジアラビア通貨庁(SAMA、中央銀行に相当)のファハド・ムバラク総裁はアンカラでのブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、中国の問題が誇張されていると指摘。「われわれは中国が改革の道を歩んでいると確信している」と語った。

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は会議で、中国当局が金融システムの安定化のために行動を取っていると述べるとともに、長期的に人民元が一段と下落する理由はないと指摘した。

中国人民銀の朱隽氏は5日のインタビューで、「会議の雰囲気は非常に良好だった」と指摘。「参加者の大半が非常に率直で建設的な議論をわれわれと交わしたと思う」と述べた。

原題:Japan Isolated by China Complaints as G-20 Embraces Zhou’s Plans(抜粋)


東京新聞
中国経済「10年間難局も」 G20で楼財政相 
2015年9月6日 18時57分

 【アンカラ共同】トルコの首都アンカラで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の4日の討議で、中国の楼継偉財政相が自国経済の先行きについて「今後5年間は厳しい状態が続く。もしかしたら10年間かもしれない」と説明したことが6日分かった。会議筋が明らかにした。

 これまでのG20で中国は楽観的な景気見通しを前面に出すことが多かった。だが、人民元相場の切り下げで中国経済への懸念が高まり、世界同時株安になるなど市場が混乱。国際社会から「経済政策が不透明だ」との批判を受け、厳しい現状を率直に説明する異例の対応に追い込まれた形だ。



0 件のコメント: