2017年5月25日木曜日

当時の“文科省トップ”独占証言「“総理の意向”文書は本物」(TBS);「政府の中で、どのように意思決定が行われているのかを国民が知ることは民主主義の基本の基本。決して内閣の転覆を考えているわけではない」


 「『総理の意向』と記された文書は本物」。当時の文部科学省事務方のトップが、JNNの取材に対し、そう証言しました。安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設をめぐるこの文書について、政府は「信ぴょう性はない」としています。

 前川喜平文部科学省前事務次官。今年1月まで事務方のトップを務めていた人物です。

 「今問題になっている8枚の資料ですね」

 前川氏が示した8枚の文書。愛媛県今治市の特区に、来年春に、獣医学部の開学を進めようとする内閣府と文科省との間で交わされたやり取りを文科省が文書にしたと読み取れます。特区では結局、安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設の計画が進んでいます。文書からは、内閣府が「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」などという言葉で、獣医学部新設を推進していたと読み取れますが、菅官房長官は・・・

 「全く怪文書みたいな文書じゃないでしょうか。出所も明確になっていない」(菅義偉 官房長官 17日)

 これに対し、前川前次官は・・・

 「これは私が現職の時に受け取って、私が保管していたものと同一のものである、はっきり申し上げられるんですね。私にとって、これは怪文書ではないです。上司というのはだいたい面倒くさがり屋で、たくさんの文字は読まない。細かい字は読めない人も多くて、だから大きな字で、みんなポイント大きいですよね」

 文書は本物だと明言しました。では、“総理の意向”などの言葉を、文科省はどう受け止めたというのでしょう。

 「(Q.“総理の意向”を聞かされた側の配慮が働いたことは?)それなりの意識はしただろうと思いますしね、そこは何もなかったとは言えないですね」

 一方、前川前次官をめぐっては、読売新聞が今週月曜、出会い系バーに通っていたとの記事を掲載。前川氏は、店に行ったことはあるが、違法行為はしていないと話しました。天下りの組織的なあっせんと、その事実の隠蔽を理由に引責辞任し、文科省を去った前川氏。文書が本物だと告白した理由は・・・

 「政府の中で、どのように意思決定が行われているのかを国民が知ることは民主主義の基本の基本。決して内閣の転覆を考えているわけではない」









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