福島民報
計7袋基準値超え 郡山(旧富久山町)・大玉(旧玉井村)のもち米
福島県は2日、平成24年産米の全袋検査で、郡山市旧富久山町と大玉村旧玉井村の農家が生産した、こがねもちの玄米から、食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出したと発表した。旧富久山町では1袋(30キロ)から1キロ当たり120ベクレル、旧玉井村では6袋(同)から同270~280ベクレルをそれぞれ検出した。県は同日、両市村や生産団体などに同地域でのコメの出荷自粛を要請した。
24年産米で基準値を超えたのは須賀川市旧西袋村、福島市旧平田村に次いで3、4例目。検出された280ベクレルはこれまでの最高値。
県によると、基準値を超えたコメは旧富久山町が1日、旧玉井村は10月31日の全袋検査でスクリーニングレベルを超えたため詳細検査を実施した。いずれのコメも両市村が隔離しており、流通していない。
県は土壌や作付け状況などを調べ、原因を調べる。両農家が生産し、これまでの検査で基準値以下だったコメは出荷できる。
政府は週明けにも原子力災害対策特別措置法に基づき、旧富久山町と旧玉井村のコメの出荷制限を県に指示する見通し。今後、出荷するためには、県と両市村が同地区全域の作付面積や収穫量、全袋検査の実施計画などを盛り込んだ管理計画を策定することが条件となる。
一方、いわき市旧久の浜町の農家が生産した玄米1袋から1キロ当たり57ベクレルを検出した。昨年使用しなかった農機具を今年使用し、初めて乾燥などを行ったコメで、水洗後に検査した結果、12ベクレルに下がった。玄米は処分する。
( 2012/11/03 10:52 )
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