2013年7月3日水曜日

異例の金融緩和で、6月末の時点のマネタリーベースは5月末より8.8%増えて約173兆円となり過去最高更新。だが、全国銀行の融資残高は2.1%の増加と伸び悩み。輸出大企業と内需中小企業、大都市と地方で格差で格差が広がる懸念。


NHK
緩和3か月 お金の量18%増
7月3日 4時44分

日銀がことし4月に大規模な金融緩和策を始めてからの3か月で、市場に供給されているお金の量を示す「マネタリーベース」は18%余り増えた一方、銀行による企業や個人への貸し出しは伸び悩みが続いています。

「マネタリーベース」は、世の中に出回っている紙幣と硬貨、それに民間の金融機関が日銀に預けている資金、「当座預金」の残高を合わせたもので、日銀は、ことし4月、これを2年で倍に増やすことを目指し、大規模な金融緩和策に乗り出しました。

この結果、日銀のまとめによりますと、先月末の時点のマネタリーベースは、5月末より8.8%増えて、173兆1250億円となり、4か月連続で過去最高を更新しました。

日銀が大規模な金融緩和を始める前の3月末と比べますと、27兆円余り、率にして18.5%増えたことになります。

その一方で、全国の銀行による融資残高は伸び悩みが続いており、ことし5月の時点では前の年と比べて2.1%の増加にとどまっています。

日銀が供給する大量の資金を、いかに企業や個人への貸し出しにつなげ経済の活性化を図るかが、大きな課題となっています。

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