2010年7月18日日曜日

大逆事件への処し方(5) 水上滝太郎の場合

被告らが処刑された明治44(1911)の3月、5月、7月の雑誌「スバル」に掲載された慶応大学生水上滝太郎の短歌
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十二人処刑せられし翌朝も
塔上の子は青空を見る
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囚はれて朝な夕なに倚る壁の
つめたさをもて白梅の咲く
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幸徳はあはれなるかな小学の子も
誦らずる道を忘れぬ
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首切の浅右衛の末を召し出でて
この首を切れかの首を切れ
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けだものもひれ伏すと云ふ
大君に弓ひく者は子も屠るべし
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幸徳はおろかなるかな命をば
勲章よりも価値なしとしぬ
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逆徒等を首くくるまで掛けまくも
あやに畏き神にまします
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かくかくに楽しく嬉しこの国の
叛逆人をすべて縊れば
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与謝野鉄幹(コチラ)佐藤春夫(コチラ)に劣らぬダイレクトな事件批判である。
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水上滝太郎のプロフィールはコチラのサイトをご参考に。
      

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