NHK
期限過ぎる「後藤さん解放へ努力続ける」
1月29日 23時36分
後藤健二さんを拘束しているイスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が、ヨルダンで収監中の死刑囚をトルコ国境に連れてくるよう求めていた期限とされる日本時間の29日午後11時半が過ぎました。
ヨルダン政府は、「イスラム国」に拘束されているパイロットの生存を確認できず、死刑囚を引き渡していないと明らかにしたうえで、後藤さんの解放に向けて努力を続けているとしています。
日本時間の29日午前8時ごろ、「イスラム国」とみられる組織に拘束されている後藤健二さんを名乗る男性の声で、新たな音声メッセージがインターネット上に投稿されました。
メッセージは英語で、現地時間の29日の日没まで、日本時間の29日深夜までに後藤さんと引き換えになるサジダ・リシャウィ死刑囚をトルコ国境に連れてくることを求めていて、応じなければ、「イスラム国」が拘束しているヨルダン軍のパイロットが直ちに殺害されるとしています。
この期限は、日本時間の29日午後11時半とされていましたが、すでにその時間を過ぎました。
これを前に、ヨルダンのモマニ・メディア担当相は、政府として対応を協議したうえで会見を行いました。
この中で、モマニ・メディア担当相は、「ヨルダン政府は、パイロットと引き換えにリシャウィ死刑囚を釈放する用意がある。しかし、現時点でパイロットの生存を確認できるような証拠を受け取っていない。このため、われわれは次の段階に進むことができない。リシャウィ死刑囚は現在、ヨルダン国内にいる。パイロットの生存が確認され次第、次の段階に進む」と述べました。
そのうえで、モマニ・メディア担当相は「日本側とは連携をとり続けており、日本人の人質を取り戻すために努力を続けている。われわれは困難に直面しているが、一致団結しなければならない」と話し、後藤さんの解放に向けて努力を続けていることを明らかにしました。
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