2016年12月18日日曜日

12月19日はエディット・ピアフの誕生日 / (Youtube) エディット・ピアフ『愛の讃歌』 越路吹雪『愛の讃歌』 / 田中和雄「低い濁声で歌った『愛の讃歌』」(『別冊文藝』茨木のり子)のこと / 中学教科書の『愛の讃歌』(小林純一作詞)のこと

▼12月19日はエディット・ピアフの誕生日

愛の讃歌 エディット・ピアフ

で、『愛の讃歌』繋がりでいくつか・・・

『別冊文藝』茨木のり子に田中和雄「低い濁声で歌った『愛の讃歌』」という印象深い文章が収録されている。
茨木のり子さんがカラオケを歌う、二曲のレパートリがあって、一つは森進一『襟裳岬』でもう一つは越路吹雪『愛の讃歌』だったという。

先に逝ったご亭主を想って茨木さんが歌う『愛の讃歌』って、ちょっとウルッとくる。
『襟裳岬』の岡本おさみさん(この方も亡くなって一年くらいかな)、『愛の讃歌』の岩谷時子さんも好きな詩人だ。

田中さんによると、
茨木さんは、『襟裳岬』の三番の
「いじけることだけが生きることだと 飼い馴らしすぎたので 身構えながら話すなんて ああ 臆病なんだよね」
が好きで、これが現代詩だとおっしゃってたとのこと。

また、田中さんによると、
岩谷時子さんに「眠れぬ夜の長恨歌」という長い詩があり、
これは越路吹雪にあてた詩で、
その詩は、
「逢いに行ってはいけないか 越路吹雪よ」
という強烈な一節で終わっているらしい。


越路吹雪 - 愛の讃歌 (from 「越路吹雪 華麗なる世界」)

ところで、
この越路吹雪歌う、岩谷時子作詞の『愛の讃歌』なんだけど、
自分のメモリーにあるフレーズと一致しないので、
ずっと小さな違和感をもっていた。

この違いはなんだろうと、この際、調べてみたら、
「中学生愛唱歌集に「愛の讃歌」を見つける(2012.3.5記)」
という一文にぶつかった。

ここに引用掲載されていたのが、コレ(↓)で、自分のメモリーと一致。
どうやら、岩谷さんの詩では中学生(中学教科書)には難しい(?)と判断して、
小林純一さんという方の訳詞を掲載したものらしい。

しかし、この訳詞、改めて読んでみたけど、岩谷さんの詩に勝るとも劣らぬいい詩だと思う。
多分、自分はこれからもこの中学生バージョンでゆくだろう。

残念ながら、この小林さんの詩による歌唱はYoutube上では発見できなかった。


「愛の讃歌」 小林純一作詞 モノー作曲 

一.
清水が湧くように
静かに溢れくる心の泉よ
愛の喜び 射す日に輝いて
何時でも美しく
心にあふれる 密かな幸せよ

ああ この喜び溢れる泉よ 枯れるな永久(とわ)に
ああ この幸せ輝く泉よ 枯れるな永久に
花咲き香れ 小鳥も歌え 喜び讃え
輝け雲も そよ吹け風も 幸せ讃え 

二.
愛こそ若い日の 尊く穢れない心の泉よ
真の喜び 射す日に輝いて いつでも暖かく
心に溢れる 豊かなしあわせ 

ああ この喜び溢れる泉よ 枯れるな永久に
ああ この幸せ輝く泉よ 枯れるな永久に
花咲き香れ 小鳥も歌え 喜び讃え
輝け雲も そよ吹け風も 幸せ讃え












0 件のコメント: