2017年6月2日金曜日

【報ステ】加計学園問題…前川前次官に単独取材1 &2(動画) / FNNのインタビュー 前川前次官語る「本当ぐいぐい...無責任」(動画); コハラミユキさんによる書き起こし / 「権力は国民がコントロールしなければならない。そのためには、国民が知らなければいけないし、知らせる義務があるのはメディアですから」 / 「『秘』ではないのもの、むしろ『秘』にしてはいけないものを、国民に知らせるというのはむしろ積極的にやるべき。それがなかったら民主主義は成り立たないと思います」 / 小泉内閣の時は明確に言われたが明確に反対できた。報復人事みたいなものもなかった     



 加計学園の獣医学部新設をめぐり、文部科学省の前川喜平前事務次官は、当時の内閣官房参与である木曽功氏の訪問が一つの転機となったことを明かした。木曽氏は加計学園の理事で、系列の大学の学長でもある。前川氏は「去年8月、木曽氏が訪ねてきた際『国家戦略特区における獣医学部の新設の件、よろしく』『国家戦略特区諮問会議が決定するから、決定に文科省は従えばいいんだ』と話した」と語った。前川氏は、この訪問で事態が動き出したと感じたという。

 木曽氏は「面会の用向きは、前川氏の退官後の身の振り方について考えを聞いてほしいと知人からの依頼を受けて意向を確認しに行った次第。人事の話の後、雑談で私が4月から加計学園の経営する千葉科学大学の学長であることから今治市の国家戦略特区の話も出た。加計学園は申請をしている立場なので、社交辞令として『よろしく』くらいは言うかもしれないが、特区の件は手続きに従って進んでいたころであり、具体的なお願いをする必要はないし、まして圧力をかける理由もない」とコメントした。

 前川氏は「総理が友達のために『何とかしてくれ』と言ったかはわからない。国の将来に役立つ、規制緩和をするだけの意味があると、筋が通っていれば総理の意向がどうであれ構わない。総理との関係が理由になって特例が認められるのであれば、それは悪い特別扱いだ」と語った。


2日午後1時、渦中の人物、前川喜平文部科学省前事務次官が、FNNのインタビューに応じました。

学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、前川氏は、規制緩和を進める中で国が行政をゆがめ、獣医学部新設が決められたと主張してきた。

(ゆがめられたのは具体的に何?)
その規制緩和の行政における意思決定のあり方、ステップ、手続きはほとんど踏まれないまま結論を出してしまった。そこに問題があると思っている。

(ステップを踏めなかったのは、首相の意向?)
新しい獣医学部を作るうえで本当に新しい分野の人材需要があるといえるのか、そういうことは何度も申し上げて、内閣府として、ここを検証しないで無責任に決めていいのか、文科省としては疑問に感じながらもついて行かざるを得なかった。

その前川氏が、「『首相のご意向』などと記された文書について、本物だ」と話したことについて、安倍首相は1日、ラジオ番組の収録で前川氏を批判。
その発言を聞いてもらった。
安倍首相は「(前川)前次官が、わたしの意向かどうかということは、確かめようと思えば確かめられるんですよね。大臣と一緒にわたしのところに来ればいいじゃないですか」と述べていた。
前川氏は「1つは事務次官というのは、やはり事務次官。次の官なんです。(松野)大臣を支える立場なんです。(松野)大臣をすっ飛ばして総理にお会いするとか、事務次官はそういう立場ではない。(松野)大臣も疑問を抱きつつ、同調せざるを得ないというのが実態。やはり、今治ありき、加計学園ありきではないか。これは口に出さないけれど、暗黙の共通理解としてあったと思う。規制緩和一般という改革の衣をまとっているけど、実際には誰の意図かわからないが、最終的には加計学園の獣医学部を作れるゴールが念頭にあったのではないかと、わたしは疑わざるを得ない。極めて無責任な行政であると思わざるを得ない」と語った。

(内閣府がぐいぐい来て決めた?)
本当にぐいぐい。
内閣府の説明では、官邸の最高レベルが言っているとか、首相のご意向と聞いているとか、説明以上のものはないわけで、われわれとしては、どうしてかなと不本意のまま。

そうした状況に官僚側が置かれる背景については。
(中央からのグリップ、いわゆる忖度(そんたく)につながると?)
それは、そういう状況は起こりえる。
よく言われているように、内閣人事局ができてから、審議官以上の人事は、大臣限りでは決められないとなっている。
そうすると、官邸にはにらまれたくないという気持ちは、役人の間に芽生えてもおかしくない。

(前川氏は現役時代、そういう意識はあった?)
いや、わたしはあまり意識していなかった。
なんとなく事務次官にさせてもらったという感じ。
もちろん今、官邸の皆さんは、なんであんなやつ、事務次官にしたんだって思っているかもしれないが。

この問題の浮上後に報じられたもう1つの問題。
自身が出会い系バーで、女性に小遣いを渡していたことについては「会見で申し上げた通りで、それ以上のものはありません」と語った。

(「お小遣いあげるのはおかしい」と官房長官の発言も)
それも会見で、申し上げた通りで、それ以上のことはない。

(「人格攻撃」されたという思いは?)
多くの皆さんが人格攻撃と言っているし、まあ、人格攻撃なんだろうと思う。
辞任の経緯についても官房長官は明らかに事実に反することを言っている。
これはわたしも、極めて不本意。

この発言について菅官房長官は「私は私が把握している事実に基づいて発言しただけです」と述べた。
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