2012年5月5日土曜日

「しこりは、おおむね良性。通常の診療では想定内」(福島県立医大)


福島県の子供達に対する甲状腺検査の結果
しこりは、「おおむね良性。通常の診療では想定内」ということらしい。
「おおむね」?

必要以上の恐怖を煽るのは良くないのはわかるが、この「おおむね」というのはどういう事実を説明しているんだろうか。

福島民報の記事
しこり「おおむね良性」 甲状腺検査 18歳以下の県民健康調査 

東京電力福島第一原発事故を受けた県の甲状腺検査で、3月末までに検査を終えた3万8114人のうち、「直ちに2次検査を要する」と判定された県民はいなかった。26日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で示した。
 警戒区域などに指定された13市町村の18歳以下を対象に検査しており、受診率は79.8%。直径5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、2次検査の対象となったのは186人だったが、検査している福島医大は「おおむね良性。通常の診療では想定内」とした。
 県は県外避難者が検査を受けられるよう、本県を除く46都道府県に検査実施機関を設ける。県内は福島医大以外にも検査拠点を整える。平成24年度は放射線量が比較的高かった12市町村の15万4894人を対象に検査する。
 対象市町村は次の通り。
 福島、二本松、本宮、大玉、桑折、天栄、国見、白河、西郷、泉崎、郡山、三春
(2012/04/27 09:54)

NHKはこう伝える。

甲状腺再検査は0点5%

原発事故の影響で県内の18歳以下の子どもを対象に甲状腺に異常がないかどうか調べる検査で、これまでに検査を行った3万8千人余りの子どものうち、再検査が必要と判断されたのは全体の0点5%で、福島県は「放射線による影響とは考えにくい」としています。福島県は18歳以下のすべての子どもについては、最も影響を受けやすい甲状腺に異常がないか去年から調べていてことし3月までに双葉郡や飯舘村など、避難区域の子どもたち3万8114人の検査を行いました。
その結果、全体の0点5%にあたる186人でしこりなどがみつかったということです。
しこりなどは悪性ではなく、念のために採血などの再検査を行い、このうち検査が終わった14人はいずれも問題はなかったということです。
検査を担当している福島県立医科大学の鈴木眞一教授は「しこりが見つかった割合やしこりの大きさは、通常の診察で専門医が見つける範囲内のもので、放射線による影響とは考えにくく、安心できる」と説明しています。
チェルノブイリ原発事故では周辺で子どもの甲状腺がんが増えたのは事故の4年後からで、福島県では今後も長期間にわたって検査を行うことにしています。
05月04日 07時16分

これに対して、
「Peace Philosophy Centre」さんは批判的分析を加えています。
福島県甲状腺検査、35%が「5ミリ以下の結節、20ミリ以下の嚢胞」-ゴメリ以上の甲状腺異常の可能性(コチラ)

福島甲状腺検査その2: 比較調査の必要性(コチラ)

例えば、
「リュウマの独り言」さんの最新記事
たねまきジャーナル   内部被曝の知られざる内幕  の警告と ベラルーシーの  バンダジェフスキー氏の研究(コチラ)
の冒頭には、

矢ケ崎: 福島で原子炉周辺の四市町村(南相馬市など)の3765人対象に、子供達の甲状腺の検査をしたところ、ちょうど30%位の子供達に、しこりと嚢胞が見つかったというニュースが1月にありましたが、チェルノブイリ周辺国のベラルーシ・ウクライナ・ロシアの研究結果と比べてみましても、今後の健康状態の悪化が予測されるような厳しいものをもっていると私は判断しております。

との記述もある。

また、つい先日も
チェルノブイリ被曝の母娘が語る「放射能との26年の闘い」(日経ビジネスオンライン」)
を読んだばかり。

もう少し突っ込んで勉強しようと思う。

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