2012年5月22日火曜日

「南海トラフ」で東海・東南海・南海地震が連動した場合、「長周期地震動」は、大阪で東日本大震災の5倍、東京で2~3倍になる予測


長周期地震動:南海トラフ連動時、大阪で「東日本」の5倍
毎日新聞 2012年05月21日 21時32分(最終更新 05月22日 00時40分)

 西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」で東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、超高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」の強さが、大阪で東日本大震災の5倍東京で2~3倍になるとの予測を、東京大の研究チームがまとめた。21日、千葉市で開催中の日本地球惑星科学連合大会で発表した。南海トラフのプレート(岩板)境界に堆積(たいせき)している軟らかい岩石が揺れを増幅するためで、高層ビルがある都市部では対策強化が迫られそうだ


 チームは南海トラフでマグニチュード(M)8.7の3連動地震が起きたと仮定し、長周期地震動の強さを予測した。周期6秒の地震動(60階建て以上の超高層ビルが大きく揺れるとされる)の場合、揺れの強さの指標となる速度が、大阪湾岸部で震災の5倍に当たる毎秒250センチ、東京都心で同2〜3倍の毎秒110〜165センチとなった。いずれも揺れが続く時間も2倍以上になった。
駿河湾から四国沖に延びる「南海トラフ」

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