中日新聞
宗教、宗派超え「原発再稼働反対」 県に要望書
2012年5月31日
全国の僧侶・牧師ら約八十人が三十日、県庁を訪れ、関西電力大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働に反対する要望書を提出した。
原子力行政を問い直す宗教者の会(事務局・兵庫県)の呼び掛けで、浄土真宗、浄土宗、曹洞宗、キリスト教など宗教、宗派を超えて参加。要望書は同会県世話人の中島哲演さん(70)=小浜市、明通寺住職=が、岩永幹夫県原子力安全対策課長に手渡した。
福島県南相馬市から、永平寺町に家族で避難中の僧侶田中徳雲さん(37)は「福島で何が起きたのか知ってほしい」と語った。
岩永課長は「原発の怖さをイメージしながら(事故発生の可能性を)抑え込もうとしてきた。怖さがあるから止めるのではない」と、福井県の安全確保の考え方を説明。
宗教者側は「自然災害は人間の想像を超える」「“綱渡り”の安全対策は国民を危険にさらす」と訴えていた。
(尾嶋隆宏)
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