読売新聞
東電、第一原発作業員を3倍で発表…故意は否定
東京電力は6日、福島第一原発の作業員数を実際の約3倍の人数で発表していたことを明らかにした。
福島県は同日、東電と経済産業省資源エネルギー庁に抗議し、速やかな調査を要請した。
東電は7月に改定した「中長期ロードマップ」で、今年5月時点の
従事登録者数を約2万4300人と表記。だが、東電福島地域支援室によると、実際に5月時点で登録していたのは
約8000人で、表記の人数は原発事故後に同原発で従事した作業員の累計だった。
実際に作業したのは5500~6000人としている。
同室は「累計人数と実働人数の違いの説明が不十分だった」とし、
故意の発表だったことは否定し、適切な表記を検討するという。
この問題は、5日に一部で報道され、同県が東電に事実関係を確認した。東電の新妻常正常務は報道陣に「内容をしっかり確認し報告したい」と話し、県が廃炉作業への影響を懸念していることについては、「現段階では遅滞なく対応できる」と話した。
(2012年11月6日20時37分 読売新聞)
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