6月6日「朝日歌壇」より
原発の大事故千年に一度のみと。三十二年に三度起こりし (諏訪兼位)
心平のモリアオガエルも被曝危機もう聞けぬのかケルルンクック (若島安子)
原発が停止になればきのうより茶畑眩し牧之原台地 (篠原三郎)
土下座などされても還らぬ日常と知れども怒りのやり場のなくて (斎藤栄子)
二か月も見えぬ収束原子炉の蒸気を避けて無人ヘリ飛ぶ (山本明)
原発に群がる蟻と逃げる蟻、蒼天にただ白き日輪 (美原凍子)
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第一首目の選者(高野公彦)の評に、
「一九七四の米国のラムッセンらが「事故は千年に一度」と原発の安全性を宣伝したが、その後大事故が三度発生。危険性を事実で訴える歌」
とあります。
尚、この歌は佐佐木幸綱も選んでいます。
先週の「朝日俳壇」に続いて無断掲載させて戴きました。
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