2010年12月3日金曜日

日本の司法制度 三権分立?

足利事件の件で、ブログ「陽月秘話」さんが健筆をふるっておられる。
「日本の司法制度の問題点」
*
フムフムと納得していたところに、昨日、私のガキの頃からの友人が、よく似たテーマでの主張をメールのBCCで送って寄こした。
これは知らなかったけど、秋田地裁での窃盗事件に関する裁判で、一旦申し渡した判決を、検察の求刑を「勘違い」していたという理由で、30分の休憩後に、出し直したというお粗末があったそうな。
(概要は、今ならコチラで見れます)
*
・・・そして、友人はこう続ける。
-->
-------------------------
1.ここまで露骨に裁判所の機能停止状態が表面化することは希。
三権分立は義務教育で教わるだろうけど、この事件では裁判所が
「私どもは検察の指導に従っています」と宣言したわけだ。
この裁判官は義務教育受けたんかいな?
リーガルコネクションと呼ばれる法曹の腐敗は底なしになってし
まった。
2.この事件では、権力を監視し、その腐敗を追及することが存在
理由である新聞に、そのジャーナリズムとしての機能があるか
どうかがよく見える。

・・・(中略)・・・

2について。新聞は何故にこんな問題を大騒ぎしないのだ?これ一発
で裁判員制度は少なくとも一時停止が必要となる話ではないか。
市民感覚が刑事裁判を覚醒させる?バカをいいなさい。裁判官と検察
が(場合によっては弁護士も)合作する中で、推定無罪の法理もわき
まえぬシロートが推定無罪を否定しようとする専門家群の中で多数派
を「健全な市民感覚」に依って構成する?
アインシュタインが如何に偉大でも、口先では光速でも易々と飛び越
えられる。
「不正な裁判」を「公正な裁判」に変換する関数を「裁判員制度」と
呼ぶのだ。統治の正当性を付与するためだけの「健全な市民」が大き
くなればこれをファシズムと呼んだのはつい先頃の歴史ではないか。
-------------------------
*
この友人の主張の鋭さは、「陽月秘話」でも触れられていますが、「裁判員制度」の「ワナ」と言って良いくらいの怖ろしさに言及しているところだ。
*
秋田地裁のおバカな裁判官が、はしなくも権力装置としての司法制度を認識させてくれた訳だけど、通常は公安事件でしかこの本質が表に出ないのに、このところ「国策捜索」(疑惑?)などにも見られるようになった。
*
さてこの「怒り」はどこへもって行くべきか?
*
戦前でさえ、児島惟謙とか吉田久とか硬骨の方がいたんだけれど・・・。
*

1 件のコメント:

花園祐 さんのコメント...

自分の記事の引用、ありがとうございます。ちょくちょく見させてもらっていますが、自分にない視点からいろいろ意見が書かれてあってよく参考にしています、