加計文書スクープを揉み消したNHK…“忖度メディア”だらけの現場に何が起きているのか?(週プレNEWS) NHK記者はこう歯ぎしりする。「‥本来1面トップ級のスクープをわざと弱めて、目立たないように報道したというわけです」 https://t.co/j2dKWcC8a6— Koji (@kwave526) 2017年6月5日
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加計学園(岡山市)が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画をめぐり、文部科学省が内閣府とのやりとりを記録していたとされる8枚の「怪文書」(菅義偉官房長官談)の存在を、朝日新聞(以下、朝日)がすっぱ抜いたのは5月17日のことだった。
ところが、世間はほとんど気づいていないが、NHKはその前夜である16日の夜9時台のニュースで、朝日に先んじてこの文書の存在をひっそりと報じていた。NHK記者はこう歯ぎしりする。
「誰も気づかないはずです。だって、『文科省の大学設置審議会が、獣医学部の新設に難色を示した』というニュースの中に紛らわすような形で、8枚の文書の件にサラッと触れただけなんですから。つまり、本来1面トップ級のスクープをわざと弱めて、目立たないように報道したというわけです」
別のNHK関係者がこう証言する。
「実はNHKは“加計文書”どころか、その存在を証言した前川喜平(きへい)前文科事務次官のインタビューも収録済みだったんです。文書を手に入れた記者は、現役の文科官僚ら複数の内部告発者から情報を得つつ、前川氏にも接触、実名での告発を促していたと聞いています。
しかし、局の上層部から圧力がかかり、結局、独自のスクープとして流すことができないままになってしまった。また、5月16日という絶妙のタイミングで、秋篠宮眞子さま婚約のスクープを入手したため、加計学園関連ニュースは、さらに影が薄くなりました」
前出のNHK記者はこう続ける。
「籾井(もみい)勝人前会長時代から安倍政権への忖度(そんたく)報道が横行し、それは今年1月より上田良一新会長になってからも続いている。官邸の圧力にからっきし弱いNHKとしては、あの報道の仕方ができるギリギリの線だったんです。ウチの夜9時台のニュースに文書がちらっと映り込んでいたことを知った朝日が、慌てて翌日朝刊の最終版に『総理の意向』と大見出しを打ちました」
NHKは17日の夕方に朝日スクープの追っかけという形で、このニュースを報じている。
「でも、それっきり。17日夕方の放送後、局上層部から『前川氏に取材して得たものは、一切放送するな』とのお達しがあり、まったく報道できなくなった。独自映像として持っていた前川氏への単独インタビューもお蔵入りのままです」(前出・NHK記者)
★「忖度メディア」はNHKだけではない! 『週刊プレイボーイ』25号(6月5日発売)「政権『忖度メディア』の現場記者に今、何が起きてるのか!?」では、前川前次官の出会い系バー通いをスクープした読売新聞、さらにTBSとテレ朝の忖度にも迫る!
NHKが内親王の婚約を「スクープ」した5月16日、実はNHKは加計学園の文書も入手し、前川前次官へのインタビューも済ませていたという。とすれば、あの「スクープ」の政治性は明らかだ。AERAで「発表のタイミングも偶然ではなく、意図があるのでは」と答えたが、こういうことだったのか。— 原武史 (@haratetchan) 2017年6月5日
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